乳幼児期の子どもは、心身ともにどんどん育っていきます。
わが子が少しずつ育っていく様子を見守るのは、親にとってかけがえのない幸せを感じることですね。
だけど、一般的な発育の目安とされる時期や、周囲の同じぐらいに生まれたお子さんと比べて、「うちの子、ちょっと発育が遅いかも……?」と心配に感じているママも多いのではないかと思います。
そんな不安を感じてしまった時の考え方についてお話しします。
乳幼児期というのは、人間の一生の中で最もめざましい成長を遂げる時期です。
生まれたばかりの頃は自分ではなにもできなかった赤ちゃんが、だんだん寝返りやはいはいができるようになり、やがて立ち上がり、あんよができるようになります。
また、最初はただ泣くだけだったのに、だんだんママやパパの言葉を理解するようになり、やがて声を出し、次第に意味ある言葉を発するようになります。
こうしたお子さんの成長は、個人差がとても大きいものです。
もともと心身の成長のスピードには差があるものですし、お子さんの性格や育っている環境などによってもさらに違いが出てきます。
「一般的に1歳のお誕生日頃から歩き始めて、2歳のお誕生日頃には言葉が出始める」などと言われると、それより早い場合はともかく、その時期を過ぎてもまだだった場合、親としては心配になってしまうものだと思います。
でも、こうした「一般的な目安」とされる時期は、あくまでも平均的なものにすぎません。
多少遅れたところで、大きな問題ではないことがほとんどなのです。
もちろん、病気による発育異常が起こっている可能性もあります。
しかしそのような場合は、1歳児検診や3歳児検診、風邪でお医者様にかかった際などに指摘されると考えて良いでしょう。
お子さんの発育について気になる点がある時は、メモしておいて検診の際にお医者様に相談してみると良いですね。
お医者様に特に心配いらないと言われても、やっぱりまわりの子と比べてしまうことがあるかもしれません。
だけど、そうしたママの「焦り」を子どもは敏感に感じ取るものです。
そして、それがプレッシャーとなって、かえって発育が遅れてしまうこともあります。
子どもの発育には、その子なりのペースがあるものです。
あまり神経質にならず、今の時期のお子さんの発育段階を一緒に楽しむ気持ちを持つように心がけましょう。
そして、日々、声がけをしたり親子でスキンシップをしたりしながら、大らかな気持ちでお子さんの成長を見守ってあげてくださいね。