もくもくと取り組む楽しさや高いデザイン性から、ジグソーパズルは年齢に関わらず人気のある趣味の1つです。
そんなジグソーパズルには、子どもの成長にうれしい効果もたくさんあります。
ここでは、ジグソーパズルが子どもたちに与える効果についてご紹介します。
右脳は図形やイメージ、直感をつかさどる「感覚や芸術の脳」といわれますが、ジグソーパズルは右脳の機能を高めます。
これは、パーツのデザインや位置関係といった要素があるだけでなく、ピースの手ざわりも脳に良い刺激を与えるからです。
子どもの可能性をさらに広げることができるでしょう。
1つの絵を完成させるという作業を通して達成感や満足感が得られます。
これらの感情が子どもたちの自己肯定感につながり、やる気や自信につながっていくのです。
つまり、数値化が難しい「心」の成長を助けてくれます。
細かなパーツを組み立てていくジグソーパズルは集中力を養います。
例えば宇宙飛行士も訓練にジグソーパズルを使っています。
彼らは真っ白なジグソーパズルをひたすら組み立てることで、極限状態が想定される宇宙空間にも耐えられる集中力を養っているのです。
集中力以外にも、ジグソーパズルは記憶力も鍛えてくれます。
この場合は1回だけパズルをやるのではなく、同じものを何度も繰り返すようにすると効果的です。
何度も取り組んでいるうちに脳と体がピースの構成や完成した絵を覚えていきます。
また、そうした完成イメージを何度も思い浮かべることで、思考や意欲に関わる前頭葉が刺激されるのも大きなメリットです。
「ひとりで静かに」というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、ジグソーパズルはコミュニケーションツールとして使うこともできます。
親子や兄弟、友達といった身近な人たちと一緒に取り組むことで、自然と親密さが深まるでしょう。
同じ作品を協力して作るのも良いですし、互いにタイムを競い合うのもオススメです。
ジグソーパズルを完成させるには、パーツの形や配置など、さまざまな情報を必要とします。
目で見た情報を脳に取り込みつつ「どうすれば完成するのか」考えて手を動かすことで、全体を意識しながら部分を関連付けてまとめる「知覚統合」の力を伸ばしていけるでしょう。
理論と実践を関連付け「考えて行動できる」子どもに成長してくれます。
ジグソーパズルが脳に良いからといって、嫌がる子どもに無理強いするのは厳禁です。
最初はお子さんが興味を持ちやすい絵柄で、ちょうどいい難易度のものを選んであげましょう。
一度面白さに気づいてしまえば、子どもたちは夢中で遊ぶようになりますよ。
これからの休日は、お子さんと一緒にジグソーパズルを楽しんでみてはいかがですか?