子どもがイヤイヤ期に入ると、いつも以上に手がかかり大きなストレスを感じてしまうお母さんも多いもの。
ただイヤイヤ期は、子どもの成長にとって大切な期間でもあります。
今回はイヤイヤ期の子と上手に付き合うために知っておきたい、イヤイヤ期の期間やイヤイヤの原因、対処法について紹介していきます。
イヤイヤ期は、子どもが成長し「自分の欲求」を認識して相手にぶつけるようになる第一次反抗期のこと。
個人差はありますが一般的には1歳半辺りから始まり、2歳頃にピークを迎えると言われています。
今までは泣いたり叫ぶことしかできなかった子どもが、「イヤ」という表現を使って自分の欲求やワガママを通そうとするので、お母さんもついイライラして怒ってしまったりキツイ態度を取ってしまうこともあるかもしれません。
ただイヤイヤ期は相手とのコミュニケーションを学ぶ大切な時期です。「イヤ」と言うことで相手がどうするのかということを子どもは学習していきます。しかし、頭ごなしに怒ったり拒絶してしまったりすると、自分の欲求が全て受け入れられないことで自信が育たず、自我の形成が難しくなってしまうこともあります。
3〜4歳になると精神的にも安定してきますし、言葉でのコミュニケーションも上手になりイヤイヤは落ち着いてきますので、成長過程のひとつと考えて、穏やかに対応してあげるよう心がけましょう。
・自分の気持ちをうまく言葉にできない
話せるようになってまだ間もない子どもは、なかなか自分の気持ちを伝えられないストレスや苛立ちから「イヤ」と言ってしまうことも。
お母さんも子どもとうまくコミュニケーションが取れずイライラしてしまうことがあるかもしれませんが、なるべく落ち着いて対応し「こういうことが言いたいのかな?」と子どもの気持ちを引き出してあげましょう。
・甘えたい
「イヤ」を連発したりワガママを言う側面には、「お母さんやお父さんに甘えたい」という気持ちが隠されている場合もあります。
イヤイヤ期の子どもは「自分を受け入れて欲しい」「もっとこっちを見て欲しい」などの気持ちを持っていることが多いです。しかし、まだうまく気持ちが伝えられないため、わざと困らせるようなことを言ったり反抗的な態度を取るようになってしまいます。
ワガママをすべて許す必要はないですが、なるべく怒らずに思いを受け止め、時には時間を取ってしっかり甘えさせてあげると良いですね。
・指示されたくない、やりたくない
遊んでいる時に他のことを言われると、気持ちの切り替えができず「イヤ」が出てしまうことも。
また指示されることに反発し「イヤ」が出る子も多いです。
子どもの拒否に対しては「そうだね、イヤなんだね」と受け止めた上で、やらなければいけない理由を分かりやすく説明してあげるようにしましょう。
・やりたいけどうまくいかない
まだできないことも多いこの時期の子どもは、できないストレスから「イヤ」が出てくることも少なくありません。
しかしどうせできないからとお母さんが勝手に手伝ってしまったりすると、子どものストレスはさらに大きくなってしまいます。このケースではむやみに手を出さずに見守り、頑張ったことに対してポジティブな声かけをしてあげましょう。
イヤイヤ期に子育てがイヤになってしまうお母さんも多いです。しかし、「イヤ」の理由がある程度予測できれば、お母さんの心にも余裕が生まれるはず。イヤイヤ期を親子で乗り切って、子どもの成長を後押ししてあげましょう。