一昔前は、日本では育児はママの仕事でありパパは仕事に専念する、という価値観が一般的でした。しかし近年は、そうした価値観の壁が取り払われ、パパも育児に参加することが当たり前になりつつあります。
そんな中で生まれたのが「子どもがパパになつかない」という悩みです。何をする時も「ママと一緒、パパはイヤ!」と、避けたり逃げたりしてしまう子も多くいます。
今回は子どもがパパになつかない理由と、その解決策についてご紹介します。
1.パパと一緒に過ごす時間がママに比べて短い
お腹の中にいた時から10か月間、子どもはママとずっと一緒に過ごしてきました。生まれた後も、パパとママ、どちらと一緒に過ごしているかといわれたら、ママと一緒の時間の方が圧倒的に長くなりがちです。
日中は仕事に出ているパパも多く、一緒に過ごす時間が減ってしまうのも当然です。家族のために一生懸命働いているとはいえ、幼い子どものうちはまだ理解できません。
平日は少しでも早く帰ってくる、休日は子どもと遊びに行くなど少しずつ触れ合う時間を増やすことが大切です。
2.時期的な問題
1歳から2歳の頃は、特に何が何でもママと一緒にいたがります。これは本能的なものなので、パパにもママにもどうすることもできない、子どもならではの理由です。
しかしその状況も段々と落ち着いていき、やがてママ以外にも興味を持つようになると自然にパパ嫌いも収まります。
3.パパとママの関係性が悪い
一緒に暮らしていると、どうしても夫婦間の関係性は日々変化していきます。些細な出来事や価値観の行き違いで、子どもの前でつい喧嘩をしてしまったり、ママの悪口を言ってしまったりした経験はないでしょうか。
パパとママの関係性に、子どもはとても敏感です。「パパはママをいじめる悪者だ」と考えて、パパになつかなくなってしまうこともあります。
またママがパパの悪口を言うことで、子どもから見たパパの印象が悪くなる場合もあります。パパの扱いが雑に感じられると、子どもの中でパパの地位がガクッと落ちてしまうこともあるので注意しましょう。
4.パパの髭や眼鏡を怖がっている
子どもの目線から見ると、大人にとって何てことはないものが、とてつもなく怖く見えることが多々あります。特に髭は、子ども目線から見ると「顔の半分以上が黒い」と感じられ、恐怖の対象になってしまうことも珍しくありません。
もし可能なら一度、髭を剃ったり眼鏡をとったりした状態で子どもと接してみましょう。
子どもがパパになつかない時の解決策としては、次のような方法があります。
・今日何があったか聞いてみる。
・積極的にスキンシップをとるようにする。
・遊びに行く時はパパから誘う。
・ママとパパで、喧嘩や文句を言う時のルールを作る。
スキンシップは特に大切です。子どもは自分を構ってくれて、積極的に理解してくれようとする大人をとても信頼します。
中々なついてもらえないうちは、パパはママのサポートに徹するなど、子育ての部外者にならない取り組みも大切です。また、幼児教室の先生に相談するなど第三者に意見を求めるのも良いでしょう。
ママとパパの毎日の心がけで、子どもとの距離感は少しずつ変わっていくはずです。
焦らずのんびりと子どもの変化を見守ってあげましょう。