子育て中の皆さん、子どもの寝かしつけは毎日スムーズにできているでしょうか? あるアンケートでは約70%以上の親が子どもの寝かしつけに困った経験があるという結果もあるくらい、子どもの寝かしつけに何らかの悩みを抱えている方が多いようです。質のいい睡眠は、子どもの成長にとって非常に大切なもの。そのためにも、毎日規則正しく眠れる習慣を身につけたいですね。今回は、寝つきが悪い子どもがぐっすり眠れるようになる、寝かしつけのコツをいくつかご紹介します。
人間が夜ぐっすりと眠れるかどうかは、自律神経の働きが大きく関係するといわれています。自律神経には「交感神経」=興奮モードと「副交感神経」=リラックスモードの2種類があり、体内時計と連動して働く仕組みです。夜に「副交感神経」が優位に働くことで、ぐっすりと眠ることができます。寝かしつけを成功させるためには、寝る前にしっかり「副交感神経」を優位にすることが重要です。
「副交感神経」を優位にするには、実は日中の過ごし方が大きなポイントとなります。昼間に適度な日光を浴びたり、活発に運動したりして「交感神経」をしっかり働かせると、寝る前の「副交感神経」への切り替えがスムーズになるのです。そのためにも、日中は子どもと散歩に出かけたり、思いきり遊ばせたりすることが夜の寝かしつけへのファーストステップとなります。
スムーズな寝かしつけには、神経をリラックスモードにすることが大切だと述べましたが、子どもの精神状態にも同じことがいえます。寝る前は極力大きな声で叱ったりすることは避け、落ち着いた口調で「そろそろねんねの時間だよ」などと優しく語りかけましょう。優しい態度で接し、子どもに安心感を与えることも寝かしつけには大切なポイントです。
また、子どもとのスキンシップにも安心感を与える効果があります。頭をなでたり、お腹や背中をトントンとしたり、手を握ったり……わが子の目を見ながら、優しく触れることで子どもは親がそばにいてくれることを実感し、穏やかな気持ちになることでしょう。
あの手この手で寝かしつけようとしても、遊びたい盛りの子どもは寝る直前までおもちゃや絵本に夢中で、親もついイライラしてしまうこともありますよね。そんな時は、「遊びの続きは明日のお楽しみにしようね」と伝え、子守唄で子どもの気をひいてみてはいかがでしょうか。親の優しい歌声は、子どもにとっては聞いているだけで気持ちを落ち着かせる効果があります。子守唄は、保育園でなかなか寝つけない子どもを寝かしつけるのに活用されるほど、有効な手段です。
夜、スムーズに子どもが寝てくれると大人もホッと一息つくことができますよね。昼夜でメリハリのある生活を送り、体内時計を整えること・子どもが安心して眠りにつけるよう気持ちを落ち着かせてあげることで、大人も子どももリラックスした夜を過ごせることでしょう。うちの子はなかなか夜寝ついてくれない……と悩んでいる方は、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか?