子どもが1歳をすぎると「そろそろ卒乳?」という意識を持ち始めるママもいることでしょう。
しかし、おっぱいをあげるのを突然やめるのは、子どもにとってもママにとってもつらい経験になるかもしれません。
できればママと子どものベストタイミングを見極めて「自然な卒乳」を目指したいものですよね。
そこで今回は、卒乳の一般的な時期や、自然に卒乳するためのポイントについて解説していきます。
卒乳の時期には明確な決まりはなく、子どもが欲しがるのなら何歳まであげてもいいとされています。
1990年代までは、1歳から1歳6ヶ月ごろには「断乳」をするよう母子手帳にも記載がありました。
しかし2002年には母子手帳から断乳という言葉が消え、むりやりやめるのではなくママと子どものタイミングで卒乳しようという動きが広まっています。
日本国内では、実に9割の方が2歳までに卒乳をしています。
しかしユニセフの調査によれば、発展途上国も含めた世界での卒乳の平均は4.2歳なのだそう。
また、WHO(世界保健機関)も「子どもが自然にいらないと示す自然卒乳まで母乳を続けるのは悪いことではありません」と見解を示しているので、卒乳を焦る必要はありません。
「そろそろ卒乳かな?」と考えるママは、子どもの卒乳のサインをチェックしてみましょう。
一般的には、1人で歩けるようになり、おっぱい以外にストローマグやコップなどで水分補給ができれば卒乳も近いといえます。
また、離乳食が3回食まで進んでおり、食事のみでも十分な栄養が摂れていることも大切なポイントです。
これに加えて、ママの言葉を少しずつ理解できるようになっているかという点にも注目しましょう。
中には「おっぱいやめる?」「おっぱいはバイバイしようか?」と尋ねてみると、あっさり卒乳する子もいます。
しかし「まだ飲みたい!」という子もいるので、子どもと意思疎通をしながら卒乳時期を決めていきましょう。
卒乳を意識したら、子どもに分かるようじっくりと説明したいですね。「2歳の誕生日まで」「今年が終わるまで」とキリのいいタイミングを見つけ、カレンダーに印をつけるのもおすすめです。
1~2ヶ月かけて少しずつ授乳を減らし、昼間は外で思いっきり遊ばせるなどおっぱい以外のことに目を向けさせましょう。
卒乳がうまくいかないのならば、まだお互いにとって自然な卒乳の時期ではないのかもしれません。
どうしても卒乳が必要というわけでないのなら卒乳を延期し、ベストタイミングを待ちましょう。
卒乳に「こうしなければならない」というルールはありません。
子どもは母乳以外のさまざまなことに興味を持つうちに自然と卒乳するケースも多いので、ママは焦らず見守ってあげることが大切です。
卒乳時期に合わせて子どもの興味を広げてあげられるような幼児教室に通い、成長を促してあげるのもおすすめですよ。
幼児教室での学びは、子どもにさまざまな良い影響をもたらし、視野を広げてくれることでしょう。