赤ちゃんや幼児の人見知りは、おうちの人以外を怖がったり、泣き出したり、母親にしがみついて離れなかったりすることをいいます。
「子供がすごく人見知りをして心配……」と悩んでいるお母さんは多いのではないでしょうか? しかし、子供の人見知りはそこまで心配する必要はなく、成長とともに少しずつおさまってくるものです。
今回は、子供の人見知りはどうして起こるのか、人見知りをしたらどうすべきかを年齢ごとにご説明します。
生後間もない赤ちゃんは他人を区別することはできないため、人見知りすることはありません。
人見知りが始まるのは、個人差がありますが生後6ヶ月くらいからといわれています。この頃になると、いつも自分の近くにいる人と知らない人の区別ができるようになってきます。つまり人見知りをするというのは、お母さんやお父さんの認識がしっかりできているということなので心配いりません。知能が正常に発達している証拠だとポジティブに考えましょう。
また反対に、まったく人見知りをしない子もいます。自分の子供が人見知りしないからといって心配する必要もありません。普段の生活環境だったり、個性だったりします。優しく見守ってあげましょう。
生後6ヶ月くらいから始まる人見知りは、1歳半くらいまで続くことがありますが心配はいりません。他の子と仲良く遊んでほしいという願いはありますが、まだまだ他の人や新しい環境に慣れるのは難しい時期です。
いつもと違う場所に連れて行くと泣いてしまう子もいますが、これはごく自然なことです。私たちも初めての場所には戸惑うこともありますよね。子供は親の動揺を察知し、余計不安になってしまいます。このようなときには、抱っこして安心させてあげましょう。
1歳くらいの時期は他人に慣れるよりも、しっかりと親子の信頼関係を築いていくほうが大切です。親子で散歩に出かけるなどして、焦らず今の時期を楽しんでくださいね。
2歳ころになると、歩いたり話したりできるようになってきます。
いろいろなことに興味を持ち、親を真似てなんでも自分でしようとしたり、「イヤイヤ」と嫌がったりします。今までは人見知りしなかった子も、2歳から人見知りが始まることもあります。これは子供の自己主張であり、自分の気持ちを主張できるようになったのは成長の証でもあります。
少しずつ人に接する時間を増やして慣らしていくようにしましょう。無理に克服させようとしなくても、誰もが通る成長過程なので安心してください。
3歳や4歳ころの子供の成長は著しく、幼稚園に通いだす子も増えてきます。幼稚園では、お母さんからなかなか離れず大泣きする子も多いです。
そんな様子を見ていると心配になってしまいますが、子供はたくましもので徐々に慣れて元気に遊びまわるようになります。なかにはひとりで遊んでいる子もいますが、個人差が大きくなる時期でもありますので心配しなくても大丈夫です。他人と比べることなく見守ってあげましょう。親が周りの人と積極的にあいさつするようにして、お手本になってあげてくださいね。
子供の人見知りは心配になりますし、泣き止まないと困ってしまいますよね。でもそれは成長の証だとポジティブに受け止め見守ってあげましょう。幼い頃から多くの人と接することのできる環境でたくさん遊ばせてあげると自然に人見知りもおさまってきますので、ぜひ幼児教室も検討してみてくださいね。