最近、クリスマス前になるとよく見かける「アドベントカレンダー」。親世代の子どものころには日本に浸透していなかったため、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
アドベントカレンダーは、クリスマス前のわくわく感を盛り上げるものとして欧米では定番となっており、その由来となる逸話には母と子の暖かいエピソードが!
そこで今回は、アドベントカレンダーの由来と簡単手作りアイデアを紹介いたします。
アドベントカレンダーの由来
アドベント(Advent)とはもともとイエス・キリストの降誕を待つ期間を指し、5世紀後半からクリスマス前に断食をして身を浄める期間とされていました。
クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマスイブまでの間、毎週日曜日にアドベントリースに火をともしていく儀式がその象徴となっていました。
現在のアドベントカレンダーは、19世紀の終わりにドイツで暮らすある愛情あふれた母親のアイデアから生まれたといわれています。毎日「クリスマスはいつ来るの?」と待ち遠しく訪ねてくる息子に、ドイツの伝統菓子「レープクーヘン」を24個の袋に入れ、12月1日から毎日1袋ずつ渡していきました。息子は毎日、おいしいお菓子を食べながら、残りの袋の数を数えてクリスマスの到来を楽しみにしていたそう。
そんな母親の愛情をたっぷり受けて育った息子は、大人になってから母親のアイデアを世界中の子どもたちに広めたいと考え、24の窓を持つカレンダーを作りました。12月1日から毎日一つずつ窓を開けるとクリスマスにまつわる形をしたチョコレートが出てくるようにしたのです。やがてそれはドイツで大流行し、今では世界中で愛されています。
子どもとアドベントカレンダーを楽しもう!
現在では、日本でもアドベントカレンダーがたくさん市販されていますが、自宅でも作ることができます。せっかくなら我が子の好みにあったものをアドベントカレンダーに入れてあげたいですよね。
作り方はとっても簡単。小さめの紙袋やポチ袋に小さなプレゼントを詰めたものを24個用意し、それを大き目のカレンダーの日付の場所に貼っていくだけでOKです。シンプルですが、クリスマス柄などのかわいい紙袋を使用すれば、とてもかわいく仕上がります。
紙袋に日付を書いておき、クリスマスツリーに吊り下げるのもおすすめです。子どもは宝さがし気分も味わうことができますね。
中身にはチョコレートのほか、キャンデーやグミ、ラムネなど子どもの好みのお菓子を入れたり、愛を伝えるメッセージを添えたりするのもいいですね。
アドベントカレンダーの由来と簡単手作りアイデアを紹介しました。
なにかと忙しい12月ですが、子どもと一緒にクリスマスを待つわくわく感を楽しみたいですね。そして、大好きなママやパパが作ってくれたアドベントカレンダーなら、きっと子どもに親の愛情がたっぷり伝わることでしょう。