日本では、クリスマスが終わるとすぐにお正月モードに入り、クリスマスツリーの代わりに門松やしめ縄が飾られ、一気に街中が「和」の雰囲気に変わります。
日本でもクリスマスは大人気のイベントですが、やはり年越しやお正月が1年の中でのメインイベントですよね。
これに対し、1年の中で最も大きなイベントがクリスマスのアメリカでは、お正月をどんな様子で迎えるのでしょうか? 今回は、アメリカでのお正月の迎え方を紹介いたします。
アメリカでのお正月の迎え方~大晦日~
アメリカでは12月31日の大晦日を「New Year’s Eve」と呼びます。
日本の大晦日では「紅白歌合戦」を見て過ごすのが定番ですが、アメリカでそれに代わるのがカウントダウンライブです。特に盛り上がりを見せるのがニューヨークのTimes Square(タイムズクスエア)で開かれるカウントダウンライブで、毎年100万人もの人々が参加します。
ニューヨークのほか、ラスベガスやハワイのカウントダウンライブなども人気で、各地のカウントダウンライブの様子はテレビでも放送されています。
各ライブ会場と中継しながら番組が構成されるので、自宅でその様子をTVで楽しみながら自宅でパーティーを楽しむのが定番となっています。
アメリカでのお正月の迎え方~カウントダウン~
年明けの瞬間は1分前からカウントダウンが始まり、年が変わる瞬間は各地で花火や紙吹雪が舞います。除夜の鐘を聞きながら年明けを迎える日本とは大きく異なりますね。
また、アメリカでは年明けの瞬間に近くの人とキスをする習慣があることから、最も親しい人と新年を迎えるのが定番となっています。
ニューイヤーのパーティーを朝まで楽しむ人もいますが、カウントダウンのTV中継を見たあとは眠りにつく人が多いようです。日本でも、年明けと同時に夜中に初詣に行く人もいれば、年が明けたら就寝して朝に初詣に行く人もいます。
カウントダウン後の過ごし方は、アメリカも日本も人によって異なるといえます。
アメリカでのお正月の迎えかた~元旦~
1月1日を英語では「New Year’s Day」と呼び祝日にはなっていますが、日本のように初詣に行く習慣はありませんし、日本でいう凧あげなどのお正月ならではの遊びもありません。
おせち料理に代わる料理もありませんし、大晦日にパーティーで大勢での飲食を楽しんだあとなので、ゆっくりと過ごす人が多いです。
アメリカではクリスマス前後に長期の休みをとるので、お正月は2日から通常勤務に戻るのが大半です。
一部の人は元旦礼拝をやっている教会へ行きますが、それ以外は特にお正月だから何をするということはないようです。学生はもう少し休みが続きますが、お正月休みに慣れている日本人からすると、なんだかあっさりしているように感じることもあるでしょう。
アメリカと日本では、お正月の過ごし方にたくさんの違いがあります。
やはりアメリカの年末のイベントはクリスマスがメインですから、そこが日本と大きく異なるポイントなのでしょう。
とはいえ、家族や大切な人と一緒に過ごしたり、年越しの瞬間をお祝いするという点では共通しているともいえます。もちろん細かいところで違いはありますが、それも国柄の違いと思えば興味深いですね。
日本とアメリカのお正月の違いについて、お子さんにも教えてあげてみてはいかがでしょうか。