日本では、バレンタインデーというと「女性から男性にチョコレートを渡す日」というイメージが定着しています。しかし、なぜこの日にチョコレートを渡すのかという意味はあまり知られていません。
バレンタインデーを「チョコレートを食べられる日」と楽しみにしている子どももいることでしょう。今回は、ぜひ子どもに教えてあげたいバレンタインデーの由来について解説いたします。
そもそもバレンタインデーとはどんな日?
バレンタインの由来になったのは、ヴァレンティヌス(ウァレンティヌス)という名をもつキリスト教の司祭だったといいます。
ヴァレンティヌスの伝説が生まれたのは今から約1750年前のことです。当時のローマ皇帝は兵士に結婚を禁じていましたが、ヴァレンティヌスは秘密裏に若者を結婚させていました。しかしこのことがローマ皇帝に知られ、ヴァレンティヌスは2月14日に処刑されてしまったのです。
これがきっかけで、ヴァレンティヌスは愛を守る聖人として敬愛されるようになったといいます。
バレンタインについて子どもに説明する方法は?
ご紹介したヴァレンティヌスの伝説を子どもにそのまま説明するのは少し難しいかもしれません。
「ずっと昔、国に結婚を禁止されて困っている若者のためにヴァレンティヌスという人が結婚の手助けをしていたの。だからヴァレンティヌスに感謝して、好きな人にチョコレートを贈るようになったんだって」
子どもがバレンタインデーの由来に興味を持っているときには、このようにかいつまんで教えてあげるのがおすすめです。
日本でバレンタインデーが定着した理由とは?
日本でバレンタインデーが広まったきっかけはお菓子メーカーが昭和期におこなった販促だったといわれます。
洋菓子店モロゾフやメリーチョコレートカンパニー、森永製菓などが「バレンタインデーにチョコレートを贈る」ということを提唱したことが、バレンタインチョコが爆発的に売れるようになったきっかけなのだそうです。
日本と海外のバレンタインデーは違う?
日本のバレンタインデーでは、女性から男性に向けてチョコレートを贈ります。しかし、日本以外のほとんどの国では女性からだけでなく男性からも当たり前のようにプレゼントを贈っているのです。
国によっては、バレンタインデーは好意を伝える日というよりも、感謝の気持ちをあらためて表明する日と考えられています。
バレンタインデーには、チョコレートを贈る意味を子どもに分かりやすく説明してあげましょう。
日本と海外ではバレンタインデーに対する考え方が少し違っています。ほかにも、日本と外国でとらえ方がまったく違う事柄はたくさんあります。
子どもに外国文化をたくさん教えてあげたいとお考えなら、外国語を学習できる幼児教室に通わせてあげるとよいでしょう。外国人の先生が在籍する幼児教室を選べば、子どもは自然と異文化に触れながら自分の世界をどんどん広げることができます。