南シナ海に面した東南アジアの国ベトナムは、美しい海や国内に点在する仏教寺院が有名な地域です。54の民族がいるという多民族国家ですが、幼稚園や学校の教育はベトナム語で行われています。
そんなベトナムで、子どもたちはどのような教育を受け、遊びを楽しんでいるのでしょうか? 今回はベトナムの子どもたちの過ごし方について詳しくご紹介いたします。
ベトナムの子育てや教育の特徴とは?
ベトナムは、かつてはベトナム戦争などの影響で治安が悪化していました。近年では各国との関係が改善し、暮らしやすい体制が整いつつあります。
ベトナムの教育訓練省が担当している教育政策は日本の教育政策とよく似ていますが、小学校は5年間、中学校は4年間に区切られています。そして近年では高等学校や大学、短期大学に進むことを希望する子どもも増えてきています。
就学前には幼稚園や保育園に通うケースが多く、最近では英語環境が整ったインターナショナル幼稚園が増加しています。
ベトナムの子どもに人気の遊び
けんけんぱに似ている「ニーロコ」
ニーロコとは「足一本で跳ねる」という意味をもつゲームで、日本の「けんけんぱ」に近い遊びです。
地面に四角い枠を書き、1から10までの数字を入れます。まずは1の枠に向かって石を投げ、石が入ったところ以外の枠を1から10まで飛び跳ねて進みます。縦に並んだ枠は片足で、横に並べた2枠は両足で飛ぶようにします。
2の枠に戻ったら石を拾い、次は2の枠、3の枠と石を投げ入れて遊びます。
カイトフライング(凧あげ)
地域によって異なりますが、ベトナムでは朝や夕方に強い風が吹きます。ベトナムの子どもたちは風が吹く時間を狙ってカイトフライング(凧あげ)をします。
細い糸1本を上手にコントロールする必要があるカイトフライングは、頭と体をほどよく動かせる楽しい遊びなのです。
日本のおもちゃがベトナムで人気沸騰中!
ベトナムのおもちゃ屋さんや屋台では近年、日本のおもちゃが多く売られるようになりました。
特にベトナムの子どもたちから人気を集めているのはポケモンカードなのだそうです。また、現代版ベーゴマとして知られるベイブレードも、ベトナムでは「ベイブ」と呼ばれ注目されています。
ボードゲーム「オーアンクアン」
オーアンクアンとは、ベトナムの子どもたちなら誰でも知っているゲームです。使用するのは、小石50個程度と大きな石2個だけ。いわゆる地面で遊べるボードゲームで、チョークでフィールドを描き遊ぶのが一般的ですが、オーアンクアン用の台紙もあります。
まずは地面にチョークで2×5のマスを描き、その上下に2つの半円を描きます。それぞれの子どもが5つの部屋を持ち、中に小石を置いていきます。小石を右か左に向けて再配分すると連鎖のような作用が起こります。最後に相手よりも石を持っていれば勝ちとなります。
少し複雑なゲームですが、覚えてしまえば小さな子どもも楽しく遊ぶことができます。詳しい遊び方はYouTubeで動画解説があるので、気になる方はチェックしてみるのもおすすめです。
ベトナムの子どもたちが遊ぶ「オーアンクアン」は、日本でもスマホアプリなどで遊ぶことができます。意外と奥の深いゲームなので、興味のある方はぜひ遊び方をチェックしてみましょう。
東南アジア諸国でも近年では英語教育が受けられる施設が増えているなど、教育の質が向上しています。子どもに早いうちから質の良い教育を受けさせたいとお考えの方は、幼児教室への参加を検討してみてはいかがでしょうか。