生きるために必要な力として、非認知能力に注目が集まっています。
非認知能力は幼児期に大きく伸びるといわれています。小さな子どもが楽しみながら多くの能力を身につけられるよう、効果的な学びを提供してみましょう。
ここでは、幼児期に非認知能力を育てる重要性や、具体的な非認知能力の伸ばし方について詳しく解説いたします。
幼児期には非認知能力が身につきやすい
非認知能力とは、目に見えず数値化しにくい分野の能力のことです。
テストの点数などの目に見える能力とは違い、意欲や忍耐力、自制心、社交性、想像力の能力は数値ではなかなか把握できません。
しかしこれらの能力を持ち合わせているかそうでないかの違いは、その人の人生に大きな影響を及ぼします。非認知能力の高さは、人生の充実や社会的な成功に直結するのです。
非認知能力は幼児期に大きく伸びるといわれます。子どもには新しいことを取り入れる力や吸収する力が備わっています。幼児期は、柔軟な学びの中で多くの非認知能力を身につけていける貴重な時期なのです。
子どもの非認知能力を伸ばすためのポイント4つ
非認知能力を鍛えようと特別なことをしたり、子どもに何かを無理強いしたりするのは逆効果です。子どもが遊びや学びにネガティブなイメージを持ってしまっては、非認知能力は伸びなくなってしまいます。
幼児期には、子どもが主体的に楽しめる遊びを通してあらゆる能力を伸ばしていきましょう。ここからは、非認知能力の伸ばし方をご紹介いたします。
子どもが熱中できる環境を用意する
子どもはときに、時間を忘れて何かに熱中することがあります。こういったときには声をかけたり中断させたりせず、本人が納得できるまで続けさせましょう。
好きなことに思う存分没頭させることは、集中力や根気、創造力、自己肯定感などの能力を伸ばすことにつながります。
お手伝いを日常的にしてもらう
食事や洗濯、掃除などのお手伝いをしてもらうのも効果的な方法です。お手伝いの体験によって子どもは自主的に行動する力や思いやりなどの能力を身につけます。
お手伝いのあとには「ありがとう」「助かったよ」と声をかけ、自己肯定感を高めていきましょう。
失敗も大切な学びになる
子どもの学びや遊びに失敗はつきものです。失敗したときや目標を達成できなかったときには、その内容を否定するのではなく、ほかの選択肢を提示したり問題解決のヒントを与えたりと工夫しましょう。
失敗は、忍耐力や回復力を伸ばし、最後までやりぬく力を育むまたとないチャンスです。
人との関わりも大切な要素
さまざまな人との関わりを通してコミュニケーション能力を伸ばすことも大切なポイントです。家族だけでなく親族や近所の人、園や学校の友達など、多くの人と触れ合う体験をさせましょう。
人と関わって協力したり楽しんだりすることは、非認知能力を総合的に伸ばすことにつながります。
非認知能力は子どもの将来の豊かさや人生の充実度を左右する大切な能力なので、意識的に能力を伸ばしてあげましょう。
とはいえ、難しいことをする必要はありません。日々の生活の中で少し工夫を取り入れるだけでも、子どもに大きな学びをもたらすことができます。
家庭での実践に加えて、幼児教室やプリスクールでの学びを体験させるのもおすすめの方法です。人と関わりながら効果的な学びを得られるスクールを選べば、子どもの非認知能力はどんどん伸びていくことでしょう。