子どもが石集めに夢中になるのはなぜ? 好奇心を潰さない理想的な対応とは 

外遊びの際、石集めを始める子どもは多いものです。似たような石をどんどんと集めて、持ちきれなくなると親御さんのバッグに入れてと言ったり、家に持ち帰りたがったりすることもよくあるかと思います。石ばかりでなく、小枝や木の実などを集めたがる子どももいます。
お宝を発見して喜ぶ子どもを見て始めのうちは微笑ましいと感じても、度重なるうちに、どんどんと溜まっていくことに困り、「そんなに拾ってどうするの?」「いらないから捨ててきなさい」などとつい口にしてしまう方も多いかと思います。
そこで、子どもが石集めに夢中になる理由と、好奇心を潰さずに持ち帰る石を増やさない方法について紹介いたします。

子どもが石集めに夢中になるのはなぜ? 好奇心を潰さない理想的な対応とは 

子どもが石集めに夢中になる理由は

ベビーカーを卒業して一人歩きが始まると、自分で好奇心を持ったものに近づき、手にすることができるようになります。色や形、模様、さわった感触などさまざまな表情を持つ石は、小さな子どもでも道端にしゃがめばすぐに手に取ることができ、自分で見つけたものを手にする喜びを実感しやすいため、石集めに夢中になる子どもが多いといえます。
また、石集めが好きなのは男の子に多いことから、狩り出て獲物を見つけて持ち帰るといった習慣がDNAに根強く残っているという説もあります。
石集めは、小学校中学年ごろまで続く子どももいますが、多くの子どもは、年齢が上がるにつれ、徐々に集める石にこだわりを持つようになります。珍しい色やつるつるした触感の石など、石集めを通して物の分類をしたり、「もっている石より大きい・色が薄い」と比較したりするなど、石への好奇心によって頭の中で情報収集・整理を繰り替えし、知的好奇心を育んでいると考えられています。

子どもの石集めへはどう対応したらよいか

石を増やし過ぎないために

石集めが好奇心の広がりの表れだとわかっても、家の中に石がどんどん増えていくのは困りものです。一生懸命に集めた子どもの気持ちを否定しないようにしつつ、石を増やし過ぎないよう上手く対処するには、子どもに納得させる方法をとりたいものです。
「いいもの見つけたね!」と見つけた事を肯定しつつ、「石はお外が好きだから、お外に置いておこうね。」「お外にあったものだから、ここでバイバイしようね。」「この植木鉢を石のお家にしようね。」などと家の中に入れないように促すとよいでしょう。
どうしても家の中に入れたい場合は、「この中から一番好きなものを選んで1個だけお家に連れて帰ろうか?」「洗ってこの瓶に入れられる?」「この箱に入る分だけにしようか?」などと話してみましょう。

石集めを通して得られるもの

石を通して広がり始めた好奇心。「この石はどんな色?」「何かの形に似ているね」「上から見るのと横から見るのと、形が違うね」「この石のどんなところが気に入っているの?」などと語りかけることで、石集めをその後の学びに繋げていくことができます。
また、単に本能的に「集めたい」と始めた石を、子どもなりに理由付けて厳選させることを通して、おもちゃに関しても、なんでもかんでも欲しくなる気持ちを子ども自身が制御し、本当に欲しいものを厳選し、それを大切にしていく考えを学ぶことにも繋がっていくでしょう。

子どもの石集めを始めとするこだわりを否定することは、子どもの中で芽生えた好奇心を潰しかねません。できるだけお子様に合った理想的な対応で、好奇心を学びに繋げていきたいものです。
幼児教室などでは、子どもの特性やこだわりへの対応に慣れた保育者が対応にあたります。親御さんがじっくり時間をかけて対応することが難しい場合は、幼児教室を利用してみてはいかがでしょうか。

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