日本人がひらがなを「50音」を使って覚えるのと同様に、英語圏では幼児期から「フォニックス」を使って英語を学びます。フォニックスとは、英語のスペリングと発音との間の法則で、英語の正しい読み方をマスターするために必要なもの。しかしながら、日本においては、英語の習得を目指す人が多いにも関わらず、フォニックスがまだ十分に浸透されていないといいます。
そこで今回は、幼児期にフォニックスを習得するメリットと、フォニックスの教え方について紹介していきたいと思います。
フォニックスを習得するメリットとは?
単語を見るだけで正しい発音ができるようになる
フォニックスでは、ネイティブに近い正しいアルファベットの発音だけでなく、子音と子音が重なった場合など、発音のルールを学ぶことができます。そのため、英語を単語として丸覚えするのと異なり、初めて見た単語でもフォニックスを習得していれば、英語の7割ほどが見ただけで正しく読むことができるようになります。
リスニング力がアップする
幼児期の耳のやわらかい時期にフォニックスを習得することで、英語特有の発音を聞き分けることができるので、リスニング力を身につけることができます。
フォニックスの教え方
1.アルファベットの音をフォニックス読みで繰り返し聞かせる
DVDや動画アプリなどを使って、フォニックス読みの正しい発音を繰り返し耳に入れ覚えさせます。なるべく子どもの興味を引く楽しい動画を選ぶと良いでしょう。繰り返し見せることで、自然とフォニックス読みを覚えられるでしょう。
2.学んだアルファベットの文字を書いて覚えさせる
発音を覚えたアルファベットを、文字で書いて発音と文字とをしっかり結び付けさせましょう。まずはアルファベットカードを使ってランダムに発音させてみてもよいでしょう。耳で聞いた発音に対して、アルファベットが書けるようになればOKです。
3.文字をつなげた単語を発音の練習をさせる
1文字単体での読み方を覚えたら、2文字、3文字と繋げた単語としての発音を練習します。
まずは単語を分割して1文字1文字を発音したあと、繋げて単語として発音します。簡単な単語から始め繰り返すうちに、次第に長い単語も発音できるようになるでしょう。フォニックス読みで発音できる単語を選んで、練習していきましょう。
4.絵本を読み進める。
概ね単語を読めるようになってきたら、簡単な絵本から読み進めていきましょう。
幼児期からしっかり英語を習得させたいと願うのであれば、フォニックスの習得を含め、ネイティブの正しい英語を繰り返し耳に触れる環境づくりが大切です。
インターナショナルスクールや英語幼児教室では、フォニックスについての知識豊富な教え手や保育者が常に身近にいる環境だといえます。親御さんに時間的にも負担がかからず、保育時間のなかでお子様が無理なく習得できるだけでなく、習得レベルに合わせてスムーズにレベルアップさせていくことも期待できるでしょう。