【コスタリカ共和国編】外国の教育事情と子どもに人気の遊び
南は太平洋、北はカリブ海に面した中央アメリカ南部に位置するコスタリカ共和国は、世界でも珍しく軍隊を持たない平和を愛する国です。環境保護に力を入れており、日本の7分の1程度の小さな国土に、貴重な動物や植物がたくさん見られる自然豊かな国で、「中米の楽園」とも呼ばれるほどです。
今回は、幸福度ランキングで1位に輝いたこともあるコスタリカ共和国の教育事情や、子どもに人気の遊びについて見ていきましょう。
コスタリカ共和国の教育事情
コスタリカは、1949年制定の憲法により常備軍を廃止し、それまでの軍事予算を教育予算へと割り振り、教育国家への道を歩むようになりました。
教育制度は、2年間の就学前教育、6年間の初等教育、5年間の中等教育、そして大学に当たる高等教育となっており、就学前教育の2年から中等教育修了までの13年間が義務教育。国公立の教育機関での教育費は、高等教育までもが無料となっています。
小学校は、すべての子どもに学ぶ機会が与えられるよう、夜間も開校する単位制をとり、教育普及率は中米随一と言われています。
教育によって平和を守るという国の方針により、子どもたちは、小学校を卒業するまでに憲法や平和について学び、「自分の平和」「他者との平和」「自然との平和」の3つ平和の教えを受け、平和な国を維持しています。
コスタリカ共和国の自然環境
「環境保護先進国」として名高いコスタリカは、国土の1/4を超える土地が国立公園や自然保護区となっています。太平洋から大西洋までが最短で119kmと、細長い地形でありながら中央には数々の山脈が連なり、山と海の大自然に恵まれた地形です。
豊かな環境を守るべく子ども達の環境への意識も高く、学校でも資源ごみのリサイクルは徹底され、校舎のいたるところに「木を植え,川を守ろう」といった環境保全のスローガンが貼られています。
コスタリカ共和国の子どもの遊び
学校は朝早く7時半ごろに始まり、生徒たちは中等教育でも3~4時頃と早めに帰宅します。
ラテンアメリカ諸国全般に渡って、1番人気のスポーツは圧倒的にサッカーとなっていますが、その中でもコスタリカはサッカー強豪国として名を上げています。
また、コスタリカには世界的に有名なサーフポイントがあり、サーフィンも盛んで、海辺で子どもたちがサーフィンを練習する姿も日常で見られます。
コスタリカでの子どもの遊びとして知られているものをいくつか挙げてみますと、
・オバ:かくれんぼのほか、ボールを壁に当てて戻ってくるボールをキャッチするまでにジェスチャーをする遊び
・ジャセス:ボールを勢いよく弾ませ、落ちてくる間に駒を動かす遊び
・クロモ:手の平に乗せたメンコに似た絵カードを、風圧でひっくり返す遊び
などがあります。
いっぽうで、最近では多くの生徒がスマートフォンを持っており、FacebookやTwitterなどを使いこなしています。日本への関心も高く,日本のアニメを知らない子はいないほど。コスプレを楽しむ子もたくさんいるようです。
コスタリカの教育事情と子どもの遊びについて紹介いたしました。平和を重視し教育に力を入れているコスタリカでは、子どもたちも活き活きと育ちそうですね。
海外の思想や習慣に触れることは、視野を広げるきっかけとなります。子どもを遠い外国へ連れて行くことが難しいですが、多国籍の子どもが通うインターナショナルな幼児教室に通うことで、子どもの視野を広げてあげることは、きっと子どもにとっての財産となることでしょう。