公園遊びを切り上げられない! 気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処法
気持ちの切り替えが苦手な子どもはとても多いものです。特に1~2歳の小さい子は、なかなか遊びを切り上げられずに、大きな声で泣きわめいたり、頑なに遊び続けたりすることもあり、たいへんな思いをされた経験のある親御さんもいらっしゃることでしょう。
そこで、気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処法について紹介いたします。
気持ちが切り替えられないのはなぜ?
幼い子どもは時間的感覚が育っておらず、時間に合わせた行動ができません。時間経過による見通しだけでなく、感情のコントロールもまだ上手くできないため、楽しい遊びを時間が来たから止める、という行動は本来苦手なものです。
気持ちが切り替えられない子どもへの対策は?
見通しをつける
気持ちの切り替えは、大人でも楽しいことに夢中になっている最中は難しいもの。急にやめようと言われると、子どもはパニックになってしまうこともあります。そのため、気持ちを切り替えられるための見通しを伝えておくことが重要です。
子どもに伝わりやすい見通しには次のような方法があります。
●「あと〇回やったらおしまいね」
●「あと10数えたら帰ろうね」
●「音が鳴ったらおしまいね」とスマホでタイマーをセットする
残りの回数を子どもに決めさせることで、子どもも納得しやすくなります。タイマーは子どもの好きな音にするとよいでしょう。
また、遊びを始める前に、遊びを終える時間とその後の予定をあらかじめ伝えるようにしましょう。耳で聞くだけはわからないようなら、絵や図で見せるのも効果的です。すぐには無理でも、少しずつ行動の見通しを理解できるようになっていきます。
声がけのタイミングを見計らう
子どもが熱心に遊んでいる最中は、声掛けが耳に入らないものです。お友達を観察している時やふと顔を上げたタイミングなど、なるべく遊びに集中していない時を見計らうようにしましょう。
共感と理由づけをする
遊びを切り上げる声掛けだけでなく、「まだ遊びたい」という子どもの気持ちにいったん共感することで、子どもの頑なな気持ちが和らぎます。
「まだ遊びたいよね。でも、このあとお買い物にいかなくちゃね」など、理由も添えるようにしましょう。
遊びを切り上げる時の行動を具体的に示す
幼い子どもは、「もう帰る時間だよ」という声掛けに対して何をしたらよいのか推測しにくい場合があります。
「もう帰る時間だから、こっちにおいで」「ベビーカーに乗ってね」「お片付けしようね」など、して欲しい行動を具体的に伝えることで、行動に移しやすくなります。
ごほうびを用意する
遊びを頑張って切り上げたことに対して、ごほうびを用意するのも効果的です。「おうちに帰ったら、おやつを食べようね」「シールを貼ってあげるね」など、我慢した先にうれしいことが待っているとわかることで、行動に移しやすくなるでしょう。
気持ちの切り替えが難しい子どもへの対処法について紹介いたしました。
子どもは、本来気持ちを切り替えるのが苦手です。いっぽうで、周りのお友達が一斉に遊びを切り上げる幼児教室などでは、他の子の真似をして競うようにお片付けをしてくれることもあります。気持ちの切り替えが苦手だなと感じたら、幼児教室などに通うことで、効率良く気持ちの切り替え方を習得していけるかもしれませんね。