生き物への興味が子どもにもたらすメリットとは?

普段の生活で子どもたちが生き物と触れあう機会がどんどん少なくなっているといいます。
共働きの核家族化により子どもがペットと触れ合う機会が減り、親世代も含めて徐々に昆虫や鳥への興味薄となりつつある状況のなかで、生き物に興味を持つことが子どもの脳や心に良い効果があるということは根強く評価されています。
そこで、生き物への興味が子どもへもたらすメリットについて、いまいちど確認しておきましょう。

生き物への興味が子どもにもたらすメリットとは?

生き物への興味や触れ合いが子どもにもたらすメリット

心が安定する

「ペット療法」や「アニマルセラピー」という言葉があるように、動物を飼うことによってストレス軽減効果があることがわかっています。特に子どもには、動物に触れることで、精神面だけでなく学習面にも好影響を与えるとして、犬などの動物に読み聞かせを行うなどの「動物介在教育」という取り組みもあります。
動物との触れ合いは子どもの心を安定させる効果があるため、引きこもりの防止や改善、発達障害の子どもに寄り添い自己肯定感を改善する効果も認められています。

思いやりの心が育つ

子どもの頃から生き物と触れ合うことで、優しく思いやりのある人に育つと言われています。幼い頃の経験は子どもの脳や心に大きく影響を与えるため、10歳頃までに生き物との触れ合いを通して命の尊さを学ぶことが道徳的にも効果を得られやすいとして推奨されています。

好奇心・探求心が育つ

生き物を動物園や水族館で観賞するにとどまらず、自然の中での生息環境や他の動植物との関わりなどを興味深く観察することで、自ら発見する楽しさや、もっと知りたいという気持ちが育っていきます。
幼いころの身近な生き物へ抱く興味は、やがて幅広い分野においても好奇心や探求心を持って接することができるようになるでしょう。

思考力が育つ

生き物に興味を持ち、変わった特性を知ることで、「なぜ?」という疑問を持つようになります。疑問に対して自分で理由を予想し、図鑑などで調べることで、実はまだよく解明されていないことにも出会います。正解が分からないなかで、自分の考えを客観的に再考するという、疑問に対する思考力が育っていくも期待できるでしょう。

生き物との共存を理解する

生き物に興味を抱くことで、幼いころから生態系を知る機会となり、生き物がいるおかげで人間は生きているということを理解できるようになります。人間中心の考え方になりがちな社会において、生き物との共存を実感することは、自分の命を大切にする考えにも繋がります。

多角的な物の見方ができる

人間とは異なる実にさまざまな性質や生き方を知ることで、多角的な物の見方や考え方ができるようになります。また、豊富な色彩や模様、鳴き声や動きを知ることで、感性も育てることができるでしょう。

幼い子どもは本来、動くものに興味を持つものですが、生き物に興味を持ち続けるためには、やはり周囲の大人が機会を与えたり、興味を広げるような声掛けをしてあげたりすることが大切です。
もし、親御さんが生き物に興味がなかったり生き物が苦手だったりする場合は、幼児教室などで体験させてあげるのもよいかもしれませんね。

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