子どもの食が細いのはなぜ? 原因と対処方法

毎日子どもを中心にメニューを考えているのに、子どもがあまり食べないと悩まれる親御さんは多いようです。成長に充分な栄養が摂取できているのか、元気に動き回れないのでは、と心配される方もいるでしょう。また、子どもが小食で日々の食事作りを前向きに取り組めないという方もいるかもしれません。
そこで、子どもの食が細い原因はなにかについて、対処法と合わせて紹介いたします。

子どもの食が細いのはなぜ? 原因と対処方法

子どもの食が細い原因と対処法

生まれつきの小食、体質によるケース

食が細いのが生まれつきの体質によるものの場合、胃が冷えやすいという特徴が考えられます。体質は完全には改善できるものではないものの、胃を暖めることで小食を改善させることはできます。もし、赤ちゃんの時のミルクはよく飲んでいたというお子さんの場合は、離乳食期から徐々に胃を冷やしてしまっているのかもしれません。

胃は平滑筋という筋肉で出来ており、冷えているとうまく膨らまなくなります。通常は、食べ物が胃に入ると膨らむものが、硬くなって縮んだままで食欲が出ず、消化が遅く胃もたれもしやすいのです。

<対処法>
①胃を冷やすものの摂取を減らす
乳製品や果物・生野菜、小麦、砂糖が大量に入ったものは、胃を冷やしてしまいます。摂取の頻度を減らしたり、量を減らしたりするようにしましょう。また、飲み物は常温に戻して飲み、パンや麺類など小麦を使った料理は1日に1回までにしましょう。
②胃を温める食べ物を積極的に摂る
米や根菜類、納豆・味噌・漬物などの発行食品を、積極的に摂るようにしましょう。油も胃に負担がかかりやすいので、炒め物よりも煮物がおすすめです。

環境により食が細くなっているケース

睡眠不足や、運動不足、過剰なストレスによる疲れ、おやつの摂りすぎ、食事前や食事中の糖分を含む飲み物の摂取は、食事の量に影響を及ぼします。 また、食べることよりも遊びたい気持ちが強く食事に関心を持てないお子さんや、周りが食べることを強制し過ぎてしまうことで余計に食べられなくなってしまうお子さんもいます。

<対処法>
①外遊びなど身体を使った遊びを十分にさせる
②おやつは食事の3時間前までに適量を与える
③菓子類などの甘いものを減らし、おやつはなるべく芋類や果物、おにぎりなどを与える
④食事の際の飲み物は、水またはお茶などの糖分を含まないものにする
⑤テレビを見せながら食べたり、食卓におもちゃを置いたりしない
⑥一口サイズで食べやすくしたり、カラフルな食材を取り入れたり、子どもが好きな食材が目立つように盛り付けるなどの工夫をする
⑦子どもに料理を手伝ってもらい、食に興味を持たせる
⑧子どもと一緒に家庭菜園にチャレンジする
⑨ピクニックやお友達とランチなど、食事の環境に変化を加えてみる
⑩夕食は寝る前遅くても2時間前までに終わらせ、夜更かしをさせず睡眠を十分にとる
⑪食事を強制するような声掛けを止める。

親ならば、たくさん食べて欲しいと思うものですが、子どもがみんな同じ量を食べるとは限りません。子どもの身長・体重が成長基準の正常域に入っていなくても、成長曲線に沿って右肩上がりになっていれば、過剰に心配する必要はありません。
少食もひとつの個性と捉えて大らかな気持ちで構えつつ、上記の対処法のなかで取り組めるものがあれば、試してみてはいかがでしょうか。

また、園や学校での給食やお弁当なら、しっかりと食べられるというお子さんもいます。
1日のうち1食でも環境を変えることで食事に変化が生まれ、小食を改善できることもあります。通学・通園されていないお子さんであれば、食事時間を含む幼児教室などに通う方法も良いかもしれませんね。

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