一人っ子に多い性格の特徴とは? 長所を伸ばし短所を克服しよう
女性の晩婚化や子育ての経済的負担などの影響で、一人っ子は今や珍しいものではなくなりました。
ひと昔前には、一人っ子はわがままに育つというイメージが強く、「一人っ子ではかわいそう」という声も耳にしましたが、一人っ子ならではのメリットがあるのも事実です。
そこで、一人っ子は兄弟のいる子に比べどのような性格になりやすいのか、そして、一人っ子を伸ばすためにはどのような関わり方をすると良いのか、について紹介したいと思います。
一人っ子にはどんな性格な子が多い?
一人っ子が必ずわがままになるとは限りませんが、一人っ子の家庭では、親の愛情すべてを一人の子どもに注ぐことができ、わがままを受け入れやすく、その子のペースに合わせられやすい状況です。
兄弟姉妹との争いなく意見も通りやすいため、我慢や忍耐を学ぶ機会が少なく、協調性が無くわがままになりやすい傾向があるのは事実でしょう。
その反面で、親の意識が一人に集中することから、親が先回りして決めてしまうことも多く、自分の意思で何かを決定する能力が弱いといった特徴もあります。
また、兄弟がいると何かと比較され競争となる機会が多いのに比べ、一人っ子は喧嘩をすることが少ないため、仲直りの仕方もわかりません。友達との衝突を恐れて、争いごとを避けるなど、同世代の子とうまく遊べないのも一人っ子に多いようです。
いっぽうで、一人っ子は幼いころから大人に囲まれて過ごす時間が多いため、目上の人と関わったり空気を読んだりすることに慣れているため、大人びた性格になりやすいといいます。
一人っ子を伸ばす関わり方とは?
一人っ子は、自分のペースでひとり遊びができる時間が多いことから、想像力が豊かでクリエイティブになりやすいと言われています。自分の意志を強く持ち合わせていることから、本人の好きなことをとことん追求できるように伸ばしてあげるとよいでしょう。
また、一人っ子は、親や祖父母などからの愛情をたっぷりと受け、兄弟喧嘩の経験もないため、親や祖父母を大切にする優しい子に育つ傾向があります。親の反応や機嫌に敏感なだけに、あまり大人の期待やサポートが大きくなりすぎないよう、子どもにとって心地よい距離感で見守るようにしましょう。
また、自分の主張が通る経験ばかりだと、人に合わせることができず、同世代のお友達から敬遠されてしまいます。そのため、幼いころから意識的に他の子どもとの関わりを増やすことが大切です。公園での交流や、幼児教室へ通わせることで、一人っ子でも十分に協調性を育んでいくことができますので、そのような機会を積極的に与えてあげるようにしましょう。
一人っ子がなりやすい性格、そして一人っ子を伸ばす関わり方について紹介いたしました。
一人っ子は兄弟で遊ぶことができない分、同世代の子どもとの交流の機会を設けることが大切。協調性や忍耐力を育てながら、一人っ子ならではの長所も伸ばしてあげたいものですね。