【エジプト編】外国の教育事情と子どもに人気の遊び

エジプトは、ピラミッド観光の地として日本においても一定の人気があるものの、その他においてはあまりよく知られていないかもしれません。しかし、実は教育制度や幼児教育での子どもの遊びにおいて、日本と類似している点があるといいます。
そこで今回は、エジプトの教育制度や子どもの遊びについて、紹介していきます。

【エジプト編】外国の教育事情と子どもに人気の遊び

エジプトの教育事情

意外と思われるかもしれませんが、エジプトの教育制度は、実は日本とよく似ており、小学校(6年間)、中学校(3年間)、高校(3年間)、大学(4年間)の構成となっており、義務教育も小・中学校の9年間です。
特徴的なのは、エジプトの授業は日曜日から木曜日に行われ、科目には宗教やエジプト文化、コンピュータの授業があることです。特に、国際社会で活躍し、愛国心や宗教心を尊重できる人間に育てるために、外国語やエジプト文化の理解に力を入れています。

いっぽうで、エジプトには特に首都カイロにおいて,ブリティッシュスクールやアメリカンスクール、カナディアンスクールなどの私立のインターナショナルスクールがたくさん存在しており、その多くが、幼稚園から高校までの一環教育となっています。

エジプトの幼児教育と日本との関わり

観光大国であるエジプトでは、語学力が収入に直結する傾向があり、3~4か国語を操る人も多くいます。そのため、幼児期から語学を中心とした早期教育を望む親も多く、試験重視の傾向も強いのが特徴です。

そんななかで、2016 年には「エジプト・日本教育パートナーシップ」のもと,エジプトの教育の質向上を目的とした「遊びを通した学び」が導入されるようになりました。日本で馴染み深い『砂遊び』や『ビーズ遊び』などの遊びを通して、形・サイズ・大小などについての学習や、友達と遊びでのやりとりを通して協調性・社会性や、自主的な遊びを通して最後までやり抜く力を身に着けさせようという試みです。

この「遊びを通した学び」の働きかけは、早期教育を望む親の理解が難しいという問題があるものの、幼児にとって保育園が学習の場だけでなく、楽しい遊びができる好きな場所となることが、人間性を育む上でも重要だとされています。

エジプトの子ども達の様子と遊び

エジプトの大人は、子どもたちをとても可愛がり、キスやハグなどの愛情表現も豊かです。そのため、多くの子どもたちは愛情をたっぷり受け、自尊心が高い傾向が見受けられます。
エジプトの子どもたちは、学校が終わるとサッカーやバスケットボール,空手などをスポーツクラブで行ったり、iPadにダウンロードしたゲームを楽しんだりしています。
また、 新型コロナウイルスの影響で商業施設などが閉鎖された影響でブームが起こったのが、「凧揚げ」。屋外で密にならずに遊べるとして子どもから大人まで、人気の遊びとなりました。
日本でお馴染のボーリングも、諸説ありますがエジプトが発祥だと言われています。紀元前5000年頃の古代エジプトの墓からボーリングの原型が発掘されたというから驚きです。かつては、災いや悪魔に見立てたピンを多く倒すことができれば、その災いなどから逃れることが出来るという宗教儀式から始まったようです。

エジプトの教育事情や子どもの遊びについて紹介いたしました。
外国各地で子どもの教育には、さまざまな意見・考え方が見られます。日本の国内においても、各幼稚園や保育園、インターナショナルスクールで教育方針が異なるため、大切な我が子を通園させる前に、しっかりと見極めたいものですね。

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