その鼻水、寒暖差アレルギーかも?! 子どもに起きやすい寒暖差による症状と対処法
気温の寒暖差が激しい日や、クーラーによる室内と室外との温度差によって、疲労感を感じる方も多いと思います。特に、体温調整機能が未熟な子どもの身体にとって、寒暖差によって受けるダメージは思いのほか大きいため、子どもの身体に現れる症状をしっかりと把握しておくことは大切だと言えるでしょう。
そこで、寒暖差によって子どもに起きやすい症状とはどのようなものか、そしてその対処法についても合わせて紹介していきたいと思います。
子どもの鼻水、寒暖差アレルギーかも?
『寒暖差アレルギー』とは、寒暖差が激しいことによって起こるアレルギー性鼻炎のような症状で、別名『血管性運動性鼻炎』といいます。急激な寒さと暑さが繰り返されることによって受けるストレスが原因だと考えられており、「温度差が7℃以上の時」、「免疫力が低下している時」、「筋肉量が少ない子どもや女性」に症状が現れやすいといわれています。
寒暖差アレルギーの症状は、水のような鼻水、鼻づまり、くしゃみが中心で、食欲の低下や疲労の症状を伴うこともあります。風邪やアレルギー性鼻炎とは異なり、咳や発熱、目のかゆみの症状はありません。
寒暖差アレルギーと呼ばれてはいるものの、アレルゲンがあるわけではないので、原因を除去することはできず、鼻水や鼻づまりなどの症状を抑えるための薬や、自律神経を整えるための薬が処方されます。
寒暖差による蕁麻疹(じんましん)も!
寒暖差によって子どもに起こりやすい症状には、『寒冷蕁麻疹(じんましん)』と呼ばれるものもあります。これは、暑い屋外からクーラーで冷えた室内に入った時など、冷たい風や水、氷などの寒冷刺激を受けた時に起こる蕁麻疹です。
寒冷刺激によって、皮膚の内部でヒスタミンが大量分泌されることで起こると考えられており、かゆみを伴います。
寒冷蕁麻疹の対処法は、温めることです。かゆみが治まらない場合は、市販のステロイド外用薬を塗布したり、医療機関を受診したりするようにしましょう。
寒暖差によって子どもに起こりやすい症状を紹介いたしました。
寒暖差アレルギーも、寒冷蕁麻疹も、急激な寒暖差を感じる状況に置かないことで回避できる症状です。特に近年では、遅寝遅起きによる自律神経の働きの低下によって、体温調節がうまくできない子どもが増えているといいます。子どもが寒暖差による影響を受けないよう、上着を羽織らせたり、外遊びから帰った際は汗で濡れた衣服を着替えさせるなど、大人が注意してあげるようにしましょう。