子どもは寝冷えしやすい?! 夏の夜にぐっすり眠るためのコツ
夏の暑い夜、子どもが寝苦しくないようにと付けたエアコンによって、子どもが寝冷えをしてしまったという話をよく聞きます。また、子どもの就寝中にタオルケットを何度も掛け直すなど、夏の夜の就寝環境にお悩みの親御さんも少なくないでしょう。
そこで今回は、子どもが寝冷えを起こす原因と、夏の暑い夜に子どもがぐっすり眠るためのコツについて紹介したいと思います。
子どもはなぜ寝冷えしやすい?
子どもは大人に比べて体温が高く、体温調節も十分に発達していません。
眠りに入る際は身体の深部体温を下げる機能が働きますが、子どもは入眠時に大量の汗をかきます。衣類や寝具が汗によって濡れた状態のまま、体温が低下し続け、明け方の外気温が下がる時間帯を迎えると、子どもの体は冷え過ぎて寝冷えを引き起こしてしまいます。
体温調整が未熟な子どもは、大人に比べて就寝中に低体温になりやすく、活動中の高体温との差が大きくなることで体調に影響を及ぼしやすいのです。
寝冷えを防いで子どもがぐっすりと眠るコツとは?
1)汗で濡れた衣類や寝具への対策
入眠時にかいた汗で濡れた衣類や寝具を整えることで、寝冷えを防ぎます。
就寝時の衣類は、吸水性の高いガーゼ素材や綿素材にし、子どもが熟睡したら汗で濡れた衣類を着替えさせるようにしましょう。その際に、濡らしたタオルで汗を拭き取ると汗疹(あせも)の予防にもなります。
もし着替えによって子どもが起きてしまうようなら、あらかじめ襟元や背中に汗取りパッドをあてておき、汗をかいたらそっと抜き取りましょう。シーツの上には大判バスタオルやガーゼケットなどを敷き、汗で濡れたら取り外すのがおすすめです。
2)エアコンによる室温コントロール
子どもがぐっすり眠るためには、エアコンによる室温調整で、入眠時の汗や就寝中の低体温を防ぎましょう。まずは就寝時間の10~15分前にエアコンの設定温度を25℃以下に下げ、寝室の気温と寝具をしっかりと冷やしておきます。これにより、寝苦しさと入眠時の大量の汗を防ぐことができ、スムーズに眠りにつくことができるでしょう。
子どもがしっかりと寝付いたら、エアコンの設定温度を26~28℃程度に戻します。この時に、汗で衣類が濡れていないかを確認しましょう。
さらに、外気温が下がる明け方頃に、必要に応じてタイマー設定でエアコンをオフにしたり、おやすみもモードを活用したりし、エアコンの効きすぎを防ぐようにしましょう。
子どもの寝冷えを防いで快適な睡眠を得るためには、子どもの寝汗対策とエアコンによる室温調整が重要です。寝冷えしないようにと、こまめに布団をかけるよりも、半そでまたは長そでの薄手のパジャマでお腹が出ないようにして、室温でコントロールしてあげるようにしましょう。
また、寝る前の冷たいジュースやアイスクリームを控えるのも大切です。寝冷えによる体調不良や寝不足を予防し、元気に夏を乗り切って欲しいですね。