スイミングはいつから習わせる? 子どもにとってベストなタイミングとは
乳幼児の習い事として人気が高いスイミング。ある調査によると、スイミングを習っている子どもは、入学前のお子さんでは25%以上、小学校低学年では35%以上にものぼると言います。小学校での低学年で、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの4泳法をマスターしている子どもも決して少なくないのは驚きです。
0歳からのコースもあるスイミングですが、実際にはいつから習わせるべきなのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、子どもにとってスイミングを始めるのにベストなタイミングについて、詳しく紹介していきたいと思います。
スイミングを習わせるメリットは?
1)身体の発達に良い
スイミングは、水中で水圧を受けながら左右均等に身体を動かします。そのため、全身の筋肉や骨格、そして呼吸器や皮膚など総合的に鍛えることができ、バランスの良い発達が期待できます。有酸素運動で免疫力も鍛えられ、他のスポーツよりも怪我をしにくいのもメリットです。
2)正しい泳ぎ方を習得し泳力がつく
小学校の水泳授業数は限られており、授業だけで正しい泳ぎ方を習得するのは難しいと言われています。スイミングを習うことで、正しい泳ぎ方をマスターし泳力がつけば、いざという時の水難事故にも対応することができます。
スイミングを始めるのに適した年齢
子ども向けのスイミング教室は、「水慣れ」から始まります。
ママやパパと一緒に入るベビースイミングは6ヵ月頃から習うことができますが、これは水への恐怖心が芽生える前に水慣れをマスターできるといった狙いがあります。ママやパパと一緒なので楽しく導入しやすいでしょう。
いっぽうで運動神経系が大きく発達していくのは、4歳前後から。「プレゴールデンエイジ」と呼ばれるこのころに、バタ足を始めとする水中での身体の動きを取り入れることで、運動神経は大きく伸び、水泳の習得もスムーズに進んでいきます。そのため、スイミングを習わせるなら、4歳までを目安に始めるのが適していると考えらえています。
子どもにとってベストなタイミングは?
早くからスイミングを習わせたいと思うなら、スムーズに水慣れできるベビースイミングから習わせるのがおすすめです。
しかし、水への恐怖心がうまれる時期や度合いには個人差があります。水が顔にかかるのを嫌がるほか、音や雰囲気などスイミングを嫌がる理由はさまざまあるようです。子どもが嫌がる場合は決して無理強いせず、お風呂やシャワー、ママやパパとのプール遊びなどで、遊び感覚で少しずつ水にもぐる練習をさせましょう。そのなかで、子どものスイミング教室への意欲がみられたら、体験教室などへ参加し、子どもの反応をみるとよいでしょう。
スイミングを習わせるタイミングについて紹介いたしました。
小学校の水泳授業で、はじめて水泳に取り組むという状況は、現代の子どもにとって少しハードルが高いようです。小学生から習い始めると、幼児と一緒のクラスになり、ますます行きたがらなくなるケースもあります。
乳幼児期のうちに無理なく水慣れできるように働きかけ、入学前に子どもの水泳への興味を引き出してあげたいものですね。