【外国の子どもの習慣】世界の添い寝の習慣を比較 

育児のなかで国によって大きく違うのが「添い寝」の習慣と言えるのではないでしょうか。
日本においては、昔から家族で川の字になって寝る習慣が根強く残り、あたりまえのように子どもと添い寝をする家庭が多く見られます。
海外の国々ではどの程度の頻度で添い寝を行っているのでしょうか。
ここでは、世界の添い寝習慣の比較と、添い寝のメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。

【外国の子どもの習慣】世界の添い寝の習慣を比較 

添い寝が多い国と少ない国

部屋数の少ない都心のマンション暮らしや、畳部屋に布団を敷く習慣などの影響も加わり、日本では赤ちゃんと同室で寝る家庭は99%にのぼり、添い寝で寝るのは70%程度だと言われています。

添い寝は決して日本特有のものではなく、アジア圏の国々を中心に習慣づいているようです。
特に多いのは、ベトナム(83%)やタイ(77%)、インドネシア(73%)。そしてインド(71%)や韓国(61%)などでも添い寝で赤ちゃんを寝かせる家庭が多くなっています。

いっぽうで、添い寝の習慣は欧米諸国からすると不思議な習慣に映るようです。イギリス(5%)をはじめとして、ニュージーランド(6%)やオーストラリア(9%)、カナダ(12%)やアメリカ(15%)を中心に、添い寝をする習慣が少ない状況です。

添い寝のメリット&デメリット

日本では、昼夜問わず泣く赤ちゃんへの対応で、寝不足で疲れきってしまうという母親は少なくありません。実は、世界的に見ても、夜泣きに悩まされる母親は日本がダントツで多いと言われています。

夜泣きから解放されてぐっすり眠りたいと思いながらも、泣いている子を放置することに罪悪感を持ったり、「サイレントベビー」になってしまわないようにと、赤ちゃんと始終一緒に過ごすことに努力を惜しまない日本の母親は多いのではないでしょうか。

いっぽう欧米諸国では、新生児のうちから別室で眠らせます。子どもの自立心を養うという使命があるので、赤ちゃんが泣いていても心は痛まないといいます。夜中に泣けば子ども部屋までお世話をしにいき、決して放置するわけではありませんが、慣れるに従って赤ちゃんの泣く回数は減っていき、育児から離れて夫婦の時間が増えるというメリットは大きいようです。
また、体調が優れない時など時々は親と一緒に眠ることができ、子どもにとって添い寝は特別な存在なのです。

欧米諸国においてすでに定着している赤ちゃんの独り寝ですが、実はいまだに、添い寝と独り寝、どちらが良いのかという結論は出ていません。
最近では赤ちゃんが泣いたら抱きあげてあげることで、幸せホルモンの分泌が促され安定した精神が養われるという考え方に注目が集まるほか、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発生率が世界で最も低いのは、添い寝率が高い日本となっていることもあり、赤ちゃんの寝かせ方についての議論は継続中です。

世界の添い寝習慣について、添い寝のメリット・デメリットとあわせて紹介いたしました。
赤ちゃんの寝かせ方は、同じ国のなかでも各ご家庭の環境によって、どちらが適しているのかは異なります。赤ちゃんの様子や、育児にあたる親御さんの体調などを考慮し、ご家庭で合うものを選ばれるのがよいのではないでしょうか。

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