元気なのに食べない! 幼児の食欲がない原因は?

幼児は自分の体調変化についてうまく表現できないため、食欲がないと心配になるものです。
「さっきまで元気に遊んでいたのに、どこか調子が悪いの?」「栄養不足で1日保たないのでは?」など、あれこれと心配し、食欲がないことが続くと、「成長に悪影響が出るのでは?」と不安を感じることもあるかもしれません。
そこで、幼児の食欲がない時にはどのような原因があるのかについて、健康との関係性を含めて紹介したいと思います。

元気なのに食べない! 幼児の食欲がない原因は?

子どもの食欲のなさに悩む親は多い

厚生労働省による平成22年度の「幼児健康度調査(幼児の健康度に関する研究)」によると、全体の半分もの親が「子どもの食事について心配な事がある」と答えており、食欲に関する質問では、5人に1人の親が「子どもの食欲がないこと」を心配しているようです。
子どもの年齢別でみると、1歳は17.7%、2歳は19.6%、3歳は22.9%、4歳は24.0%、5・6歳は25.4%となっており、年齢が上がるにつれて食欲のなさが気になるという結果が出ています。

食欲がない原因は?

1.精神的ストレス
子どもの食欲がないと、まずは体調不良を疑うでしょう。しかし、大人でも緊張状態など精神が安定しない時には食欲が沸かないのと同様で、子どもにおいても、精神的なものが食欲に影響しているケースは多いようです。
たとえば、
・食事の場の居心地が悪い
・全部食べないと叱られそうで気が重い
・園での嫌なことを思い出した
など。

2.嫌いなものに敏感
特に幼児の場合は、まだ大人に比べて食の経験が浅いため、出された食事が見慣れないものだと敬遠したり、慣れていない触感に拒否反応を示したりするなど、食に敏感なケースも多いものです。
たとえば、
・嫌いな味・見た目・臭い・色・食感のものが入っている
・食べた事がないものがある
・スプーンやお皿が好きでない
・前に同じものを食べた時に嫌な思いをした
など。

3.体調不良
熱がなく元気に遊んでいても、喉に違和感を感じていたり、消化器系に不調があると食欲は湧きません。
また、水分不足により唾液がいつもより少ない場合や、便秘気味でお腹がはっている場合も食欲がなくなるものです。
特に病み上がりの時など、熱が下がって機嫌がいいから、すぐに食欲が出るというわけでないことを覚えておきましょう。

4.疲れて食べるのが面倒に感じる
幼児は、咀嚼をしたりスプーンや箸を使って食べ物を口に運ぶのは、まだ容易にはできない年齢です。疲れていると面倒だと感じ、もともと食が細い子は食べなくてもいい、と感じてしまうこともあります。

5.お腹が空いていない
そもそも、おやつの量が多かったり、前の食事との間隔が狭い、身体を動かしていないなど、お腹がすいていないケースは意外と多いもの。ダラダラ食べが習慣になっているとお腹が空かず、食べる事自体が嫌いになってしまうこともあります。

食欲がない時の対処法

精神的なストレスが原因のようだと感じたら、まずはそれを取り除きましょう。また、食事の時間はできるだけ楽しい雰囲気になるように、食器や食材に、子どもの好きな色を取り入れたり、盛り付けを工夫するとよいでしょう。
いつもより食欲がないな、と感じたら、いつも通りに無理に食べさせようとせず、食べやすい大きさに切ったり、柔らかく茹でなおしたり、口に運んであげると食べることもあります。また、ダラダラと食事に30分以上かかるようなら、量を減らしたり下げたりしましょう。

The,Boy,Does,Not,Want,To,Eat,.,Sits,At
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