絵本の読み聞かせは、子どもに大きなメリットをもたらすということはよく知られていますが、読み聞かせを行う絵本はどのようにして選んだらよいのか、迷われる方も少なくありません。
そこで今回は、子どもにとって良い絵本とはどのような絵本なのか、子どもが喜ぶ絵本を選ぶためには、どのような観点で選んだらよいのかについて、ご紹介していきたいと思います。
良い絵本とはどんな絵本?
1.子どもが楽しめる絵本
子どもにとって良い絵本とは、子どもが興味を抱き、楽しむことができる絵本です。それにはまず、絵本の文字数や絵の雰囲気、色使いなどが子どもの成長過程や興味に合ったものであることが大切です。
また、子どもが興味を示す要素には、ママ・パパなど読み聞かせを行う人が、感情移入して楽しんで読むことができる絵本かどうか、についても含まれます。
2.読み手とのやり取りができる本
子どもは、絵本を通して読み手となるママやパパとのやり取りも楽しみます。
絵本を読みながら、ママやパパが子どもに語りかけたり、感想を伝えたりすることができるかどうかも、大切な要素です。
子どもが喜ぶ絵本の選び方
【赤ちゃん向け】
1.言葉のリズムや同自フレーズの繰り返しのあるもの
まだ言葉の意味を知らない子どもにとって、よく知らない言葉が次々に出てくるよりも、同じフレーズの繰り返しやリズムの良い言葉が出てくる絵本の方が心地よく感じます。
2.絵はシンプルではっきりとしたデザインのもの
視覚は、聴覚よりも遅れて発達するので、幼い子どもは細かく複雑な絵柄よりも、シンプルではっきりとした色使いの方が好まれます。
【2〜3歳向け】
2~3歳になれと、絵本のストーリーも楽しめるようになりますが、日常離れしたものよりも、なるべく身近な話題の方が内容を理解しやすく楽しめるでしょう。
この頃は、語彙もどんどん吸収していくころなので、美しい日本語が繰り返しリズムよく出てくるものがよいでしょう。1度だけではなく、何度でも繰り返し読み聞かせをすることで、理解が深まり楽しめるでしょう。
【4~5歳向け】
4歳頃には、子どもの好みがはっきりしてくるため、子どもが興味を示す絵本を選ぶことができるようになります。言葉への理解も深まるので、興味を示す絵本であれば、少し難しい内容のものも読めるようになります。
子どもが自分で絵本を開く時間と、読み聞かせを行う時間との両方を大切にしましょう。
子どもにとって良い絵本とはどのような絵本なのかについて、子どもが喜ぶ絵本という視点で解説いたしました。絵本から知識を得ることも大切ですが、幼い子どもにとって、まずは絵本が好きになることが大切です。
「絵本って楽しい!」と思える絵本と振れる機会を与えてあげたいものです。
幼児教室では、子ども向けの良い絵本をたくさん用意しており、子どもたちのさまざまな興味を引き出しています。絵本に精通した指導者による読み聞かせも随時行っておりますので、活用されてみてはいかがでしょうか。