一人っ子に起こりがちな悩み 親ができる対策法は?

日本の一人っ子世帯は増加傾向にあり、令和元年には子育て世帯の中で一人っ子の割合が最も多くなり、46.8%となりました。

一人っ子は、親からの愛情や教育費用を一人に集中できるなどの大きなメリットもありますが、デメリットも決して少なくありません。
しかしそのデメリットは、実は親の工夫次第で解消できる点も多いといいます。

そこで今回は、一人っ子が抱えやすい悩みと、それを解消するために親ができる対策について紹介していきたいと思います。

一人っ子に起こりがちな悩み 親ができる対策法は?

一人っ子が抱えやすい悩みとは?

兄弟姉妹がおらず、親の愛情を独り占めできる一人っ子は、次のような性格になりやすいと言われています。
・親の期待に応えようと頑張る優しい子
・協調性がなく我がまま
・他人への競争心がない
・同世代の子とうまく遊べない

これらのことから、一人っ子は次のような悩みを抱えやすいといいます。
1.親の目を気にして自分の本心を表せない
親からの愛情をたっぷり受けた子どもは、親の目や反応をとても気にします。
親の期待に応えようと頑張り、自分の本心を周りに伝えられない、という悩みを抱えやすい傾向があります。

2.自分で判断できない
一人っ子は親の考えに影響されることが多く、物事への判断も親が望むか望まないかが基準となりやすいため、自ら考える力が育ちにくい傾向があります。

3.社会性が育ちにくい
兄弟げんかの経験がない一人っ子は、人とのトラブルの解決方法や、コミュニケーションを日常的に学ぶ機会がありません。そのため、兄弟姉妹がいる子よりも、社会性が育ちにくいと言われています。

4.自主性が育ちにくい
親の目が届きやすい一人っ子は、親からの手助けやアドバイスを受ける機会が多いため、自主性が育ちにくい傾向があります。

一人っ子の悩みへの親の対処法

1.できるだけ手出し・口出しをしない
一人っ子の子どもには、親の目が届きやすく、つい子どものために手出し・口出しをしてしまいがちです。しかし、これは結果的に子どもが自ら育つ機会を奪ってしまうことになります。

2.子どもの考えを尊重する
子どもが好きなものを、自分で選択させるように意識しましょう。子どもにとって良かれと思っても、親の考えや好みを押し付けているだけかもしれません。まだ無理なのでは? と感じることで、子どもにやってみたいという気持ちがあるのなら、怪我をしない範囲でやらせてみるのが大切です。

3.子ども同士の交流を与える
兄弟姉妹がいない分、積極的に他の子どもとの交流の機会を与えましょう。
幼いうちから同年代の子と触れ合うことで、自然と人との関わり方を学ぶことができます。

同年代の子と触れ合う場としては、幼児教室に通ってみることはとても有効で、小さいうちから定期的に交流経験を積んでいくことができるでしょう。

一人っ子が抱えやすい悩みと、それを解消するために親ができる対策について紹介いたしました。

一人っ子にとってデメリットとなりやすい傾向は、親からの関わり方で解消できる部分が大きいものです。
一人っ子だから仕方ない、と考えるのではなく、デメリットを理解し対策をとることで、一人っ子のメリットを実感したいものですね。

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