【外国の子どもの習慣】虫歯の少ない国の子どものオーラルケア事情

先進国のなかでも「予防歯科」への意識が低いと言われている日本。
子どもの頃から予防歯科への意識が高い国では、どのようなオーラルケアをしているのでしょうか?

今回は、虫歯が少ないと言われる北欧諸国のなかでも「スウェーデン」を中心に子どものオーラルケア事情をご紹介したいと思います。

Mother,And,Daughter,Brushing,Teeth,Together

日本の子どもは虫歯が多い?!

世界の虫歯の多さランキングでは、日本は40カ国中23位だというデータがあります。
一方で、歯磨きに費やしている時間はといえば、日本が40カ国中最も長く6.4分という結果になっています。
せっかく長い時間歯磨きをしているのに、虫歯が決して少なくないのは不思議に感じますね。

40カ国中で最も虫歯が少ない国はスウェーデンで、日本の虫歯保有率35.5%に対してスウェーデンは12.6%と半分以下になっています。
スウェーデンと日本のオーラルケア事情には、どのような違いがあるのでしょうか。

スウェーデンの子どものオーラルケア事情

世界有数のお菓子の消費国と言われるスウェーデンも、かつては虫歯に悩まされる国民が多かったようです。そんな状況のなかで、スウェーデン政府は世界で初めて予防歯科への取り組みを開始し、「定期的な歯科医院への通院」と「毎日のセルフケア」を国民へ浸透させていきました。

スウェーデンの19歳までの子どもは、歯科医院における検診・治療ともに無料となっており、全ての子どもが定期的な歯科医院での検診を行っているというから驚きです。
また、スウェーデンの子どもたちは、歯科医院でデンタルフロスの使い方の指導も受けており、デンタルフロスの使用率が高いのも特徴です。

定期的に通う歯科医院で、普段のセルフケアでは取り切れない汚れを取ったり、セルフケアがきちんとできているかのチェックもしてもらったりするなかで、自然と子どもに虫歯予防への意識を植え付けることができているようですね。

その甲斐もあってか、スウェーデンにおけるほとんどの人は、少なくとも朝・晩の2回はしっかりと歯を磨き、歯磨きができないお昼にはキシリトールガムなどで歯のケアをするといいます。
また、歯磨き後はフッ素を落とさないように口はゆすがず、しばらくは飲み食いもしないのが習慣となっています。

北欧はオーラルケア先進国と言われるだけあり、ノルウェーにおいても18歳までの子どもは歯科治療が無料となっています。子どもたちは「歯ブラシ+フロス+フッ素」の3点セットでのケアが常識となっており、子ども向けのオーラルケアグッズも充実しています。

日本においても、近年では少しずつ予防歯科が浸透しつつありますが、オーラルケアへかける年間金額も子どもへのフロス使用率も他国に比べてまだまだ低い状況です。

子どもの頃からオーラルケアへの意識や習慣をつけるために、予防歯科への取り組みに優れている歯医医院へ、定期的に通うようにするとよいかもしれませんね。

Portrait,Of,Young,Girl,Flossing,Teeth,Against,Gray,Background
  • bn05
  • Gymboree Facebook
  • Gymboree Youtube