【外国の子どもの習慣】子どもの日焼けへの意識の違い
日本では、真っ黒に日焼けした子どもは健康的でかっこいいというイメージがまだまだ根強いものです。
最近では、乳幼児用の日焼け止めも店頭でよく見られるようになり、子どもの日焼け予防への意識が少しずつ高まってきていますが、海外ではどのように考えられているのでしょうか?
そこで今回は、日焼け対策が進んでいるオーストラリア、そして欧米での日焼けへの考え方についてご紹介していきたいと思います。
紫外線が子どもへ与える影響
WHO(世界保健機関)では、大人よりも紫外線によるダメージを受けやすい子どもの紫外線対策を呼び掛けています。
生涯の紫外線被ばく量の大半は子ども時代に浴びていると言われており、子ども時代に浴びた紫外線は成人してからの皮膚がんの発症率を高め、免疫機能の低下も招くとして危惧されています。
日焼け対策が進んでいるオーストラリアでの5S運動とは?
皮膚ガンの発生率ナンバー1だと言われるオーストラリアでは、子どもの紫外線対策への指導が積極的に行われています。
幼稚園や小学校では5Sと呼ばれる「スリップ」・「スロップ」・「スラップ」・「シーク」・「スライド」による指導により、子どもを紫外線から守る取り組みが行われています。
5Sの具体的な取り組みは以下の通りです。
「スリップ」:Slip on a long sleeved shirt.(長袖のシャツを着る)
「スロップ」:Slop on some sunblock.(日焼け止めを塗る)
「スラップ」:Slap on hat that will shade our neck.(帽子をかぶる)
「シーク」:Seek shade.(日陰を探す)
「スライド」:Slide on sunglasses.(サングラスをかける)
紫外線は肌だけでなく目にも損傷を与えるリスクがあるため、オーストラリアでは子供用のUVカット機能のあるサングラスも多く売られています。
このようにオーストラリアでは、子ども時代に浴びる紫外線量を減らすことで、大人になってからの健康被害リスク予防につなげているようです。
欧米における日焼けへの意識
一方で、アメリカやフランスなど欧米での日焼けへの意識も、日本とは大きく異なります。
日本で日焼け予防というと、色白を保ち、肌老化を防ぐことを目的とするものが主流となっていますが、欧米では肌が焼けること自体は一種のステータスだと考えられています。
特に、フランスなどの年間日照時間が短いヨーロッパでは、慢性的なビタミンD不足を防ぐためにも積極的に日光浴をします。小麦色に焼けた肌は、バカンスへ行った証として、また、セクシーな肌としても憧れの対象となっています。
そのため、欧米の日焼け止めは、皮膚がんのもとになるUVBを防ぐSPFの効果は求めるものの、色素沈着の元となるUVAを防ぐPA効果が無いものが主流です。
つまり日焼け止めは、色白を保つ美容目的ではなく、皮膚がん予防することを目的として使用されているのです。
海外の子どもの日焼けに対する考え方についてご紹介しました。
子どもの肌を健康的に焼く場合でも、大人になってからの健康被害のリスクは予防してあげたいものですね。