子どものお絵かきの出来栄えは個人差が大きく、わが子のお絵かきの様子に心もとなさを感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
お絵かきは自己表現だと言うほど、子どもの心の発達を表すものだけに、お絵かきが上手になって欲しいと願う親御さんも少なくありません。
そこで今回は、子どもは年齢ごとにどのように絵が上達していくのかについて紹介するとともに、絵を上達させるコツについてご紹介していきたいと思います。
子どもの成長と絵の上達
絵画などのアートを使った表現は、子どもの内面を表現するツールとしても重要視されており、発達障害を持つ子どもたちの感情コントロールや、コミュニケーショントレーニングとしても活用されています。
ここでは、年齢が進むにつれて子どもの絵画がどのように変わっていくかについて、ご紹介していきましょう。
2才以下のお子さんは、絵の上達よりも手指で握る動作という、身体的発達が大きく関係してきます。握る力が弱く上手く線が描けないと、お絵かきを楽しめません。
芯が柔らかく描きやすいクレヨンやスタンプ・シールを使ったお絵かき、指に絵具を直接つけて描くことで、紙に色を付けて変化させていくことの楽しさを徐々に感じられるようになっていくでしょう。
3〜4才になると、「まる」や「さんかく」など、意味のある形を描くようになっていきます。
上手に描けた際に褒めてもらうと「嬉しい」と感じ、自分が描いた物への周囲からの反応を楽しむようになってきます。ポジティブな言葉をかけることで、「もっと描きたい」と意欲が沸き、また、ママやパパなど身近な人を描くようになるなど、人との関わりがお絵かきの豊かさにも繋がっていきます。
5~6才になると、家や車といった周囲で実際に見かけるものを具体的に描けるようになるだけでなく、自分の頭の中で想像した生き物といった空想的な表現も楽しめるようになります。また、色づかいや表現の仕方にも個性が現れるようになっていきます。
7才を過ぎてようやく、アートで自分の感情を表現できるようになります。完成をイメージしてから書き出すことができるようになるのも、この頃からです。色をミックスすることで更に自分らしさを表現し、描く人物の表情など細かい表現もできるようになります。
子どもの絵を上達させる方法とは?
「上手な絵」とはどのような絵を指すでしょうか?
線がまっすぐ描けた絵、きれいな色使いの絵、写真のような正確な絵、隙間なく塗られた絵、左右のバランスが整った絵…、そんな絵が思い浮びますか?
線が薄く少し描いただけでやめてしまうなら、手指の力がまだ備わっていない、または子どもにとって使いづらい道具なのかもしれません。
「ママ描いて」と自分で描こうとしないなら、物の具体的なイメージが掴めていないのかもしれません。たとえば何かの動物を描きたくても、ボヤっとしたイメージだけで頭や体、足といったパーツを把握できていないことはよくあります。描きたい物を描けるようになるには、まずは絵本や図鑑を見せて「観察力」を鍛えると良いかもしれません。
お絵かきが上手かどうかは、自分が描きたいものの形をしっかり理解できているか、が大きく影響します。観察力を磨くことで、細かい描写もできるようになり、さらに個性を加えていけるようになるでしょう。
また、上達するには子どもが楽しみながら描ける場所や機会を用意することも大切です。経験豊かな保育者の多い幼児教室なら、のびのびとお絵かきを楽しむこともできるでしょう。
お子様の発達状況を把握しながら、短絡的に上手か下手かを決めつけずに、アートを通して自己肯定感を養ってあげたいものですね。