身長の高さは遺伝の影響もありますが、遺伝のほかにも睡眠時間や食習慣などからも影響を受けていることをご存じでしょう。
最近では、世界で活躍する有名アスリートなどを見ると、日本人でも体型で劣らない人は増えており、我が子の身長もできるだけ伸ばしてあげたいと考える親御さんも少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもの成長期に、食習慣によって伸びる可能性を妨げてしまわないよう、子どもの身長が伸びる仕組みと必要な栄養素の紹介、カルシウムの上手な摂取方法をご紹介いたします。
子どもの身長が伸びる仕組み
子どもの身長が伸びる仕組みを考えるなら、骨が伸びる仕組みをまずは把握しておきましょう。
人体に存在する約200個の骨のそれぞれには、子どもの頃は両端に「骨端線」という軟骨組織があります。この軟骨組織にカルシウムが沈着することで骨化がおこり、骨は伸びていきます。
骨端線は、成長ホルモンによる働きかけによって成長していきますが、成長期を過ぎると、骨端線の成長が止まりすべて骨に置き換わることで、身長の伸びは止まってしまいます。
背を伸ばすために必要な栄養素
背を伸ばすためには、骨端線が伸びる時期に十分な栄養をとる必要があります。
最近では、背が伸びることをうたったサプリメントをよく見かけますが、「この栄養素さえ摂取すれば背が伸びる」といったものはなく、背を伸ばすためには栄養バランスのいい食事を3食きちんと摂取することが大切になります。
そのうえで、特に背を伸ばすために必要となる栄養素について知っておきましょう。
背を伸ばすのに重要な栄養素として「カルシウム」がよく挙げられますが、実はカルシウムだけでは不十分です。背を伸ばすにはまず、骨端線を成長させることが必要となり、骨端線の成長には「タンパク質」「ビタミンC」「亜鉛」が必要です。
タンパク質は軟骨に含まれるコラーゲンの材料となり、また同時に、タンパク質に含まれるアミノ酸の一種「トリプトファン」が深い睡眠をもたらし成長ホルモンの分泌を促します。
ビタミンCは、体内でのコラーゲン生成に不可欠な存在で、亜鉛は成長ホルモンの分泌を促進するはたらきがあります。
カルシウムの上手な摂取方法
カルシウムは、骨端線を固めて骨にする際に必要となる栄養素です。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きだけでなく、血液や筋肉、神経にとっても重要な存在で、カルシウム摂取量が1日に400mg以下の場合は、骨の発育だけでなく健康にも影響が出てしまうことが報告されています。
カルシウムだけ摂取すればよいというわけではなく、カルシウムが体内で正常にはたらくには、「カルシウム」「マグネシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」が必要となります。
子どもの骨の成長を促すには、カルシウムとマグネシウムを3:1または4:1の割合で摂取するのが上手な摂取方法となり、マグネシウムは緑黄色野菜や豆腐やひじきなどに多く含まれています。
子どもの身長が伸びる仕組みと必要な栄養素の紹介、カルシウムの上手な摂取方法をご紹介いたしました。
カルシウムの摂取を意識しつつ、緑黄色野菜や大豆製品など多くの食品目をバランスよく摂取できるように心がけて、お子様の成長を見守っていきましょう。