子どもの味覚はどのように発達する? 子どもの味覚の正しい育て方
私たちが生きていくうえで大切な五感の一つである「味覚」。
「味覚音痴」という言葉があるように味覚には個人差がありますが、味覚は子どものうちに決まると言われ、適切な時期に味覚を育てておくことが大切です。
そこで今回は、子どもの味覚が発達する時期や味覚の育て方について解説していきたいと思います。
味覚を育てるとは?
味覚には、「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」の5つがあり、それらを舌や喉などにある「味蕾(みらい)」という器官で感じとっています。
5つの味覚のうち「甘味」「旨味」「塩味」は、生きていくうえで必要な食べ物だと本能で感じ取り、生まれつき好まれる味とされています。
しかし「苦味」「酸味」は、何度も繰り返し味わうことで、徐々に慣れて発達していく味覚です。
「フランス味覚研究所」所長のジャック・ピュイゼさんの研究にて、「12歳までに基本の味をきちんと体験していない子どもは、成長してから問題行動を起こしやすい」と発表されていますが、味覚を発達させていくことは、子どもの感性を育む点においても重要だと考えられています。
子どもの味覚の形成ステップ
味覚の発達は、生後3ヵ月ごろから徐々に始まり、12歳が発達のピークだといわれています。
離乳食期の赤ちゃんは、食べ物を舌で動かしながら味蕾で十分に美味しさを感じ取るだけでなく、舌触りや食感、匂いなどを敏感に感じ取っています。
2~3歳ごろになると、食べ物の好みが現れるとともに、食事環境や食育体験なども食べ物の美味しさを判断する要素に加わってきます。
味蕾は8歳頃から急速に増えていき、12歳前後を境に徐々に減っていきます。そのため、味蕾がどんどん増える時期にしっかりと味覚を養っておくことが大切です。
子どもの味覚の育て方ポイント
味覚を育てるためには、味覚が増えている時期に、様々な食材や料理を味わい、経験することが重要です。また、鋭く繊細な味覚を養うには、できるだけ食材本来の味を感じられるよう、過剰な調味料は避けたいところです。
特に、ドレッシングやマヨネーズ、ケチャップ、ソースなどのかけ過ぎには注意するとともに、食品添加物の多い食品にも注意が必要です。
ウィンナーなどによく含まれている「リン酸化合物」は、味蕾の発達に必要な「亜鉛」を排出してしまうので、避けるようにしましょう。
味覚の発達には、食事の環境による部分も多いものです。
楽しい経験を増やしつつ、苦手な食材も少しずつ慣れていけるように工夫することで、味覚の幅を広げてあげたいものですね。