バイリンガルは発語が遅い? 英語早期習得が日本語に与える影響

日本で暮らしていても、父親とは日本語で話し母親とは英語で話す、など家庭内バイリンガルの状態で育つ子どもは一定数います。

そんな中、バイリンガルで育てると母国語の発語が遅くなるのではないか、という質問を受けることがあります。また、二つの言語を同時に浴びることで、子どもの脳に悪影響があるのでは、という心配の声を聞くこともあります。

そこで今回は、バイリンガルが母国語に与える影響について解説していきたいと思います。母国語の発語に影響があるのかどうか、詳しくみていきましょう。

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バイリンガルが母国語に与える影響

バイリンガルとは、二つの言語を日常的に使用すること(人)を指します。
バイリンガルによる母国語への影響については、長年にわたる多くの研究によって解明されてきています。

脳の発達段階において、英語をインプットすることで母国語のインプットが疎かになる可能性はあるようです。特に、日本語は難しいため、日本語オンリーでの生活の子どもに比べて読み書きのスキルがゆっくり伸びる傾向があります。

一方で、小学校を卒業する頃には、母国語の習得度はバイリンガルの子どもと日本語オンリーの子どもとの間に差は見られないことがわかっています。

バイリンガルは言語習得に悪影響?

バイリンガルの子どもの発語が遅く感じるのは、英語のインプットが日本語の習得に悪影響を与えているわけではありません。

子どもが成長する中で習得していく語彙数の目安は、次のようになっています。
1歳半:30~50語
2歳:300語
3歳:1,000語
4歳:1,500語
5歳:2,000語
6歳:2,500~3,000語

日本語と英語とを同じ割合でインプットしている場合、日本語だけで見るとインプットできる語彙数は上記の半分となり、少なく感じるものも当然でしょう。

英語のインプットによって脳が混乱しているわけではありません。
二つの言語を合わせた語彙数で、年齢相応の語彙数を習得できているかを判断するようにしましょう。
バイリンガルでニつの言語を満足に話せるようになるには、単純に考えて二倍の語彙数をインプットするだけの時間がかかり、小学校を卒業する頃まで時間がかかると考えるとよいでしょう。

子どもをバイリンガルに育てるのにふさわしい年齢

人間の成長過程には、言語の習得に優れた「言語形成期」という時期がありますが、言語形成期の前半にあたる0~8才が複数言語の習得に適していると言われています。
この時期は、聞いた音を真似することで自然と語彙を習得できる時期です。

つまり、二か国語を操るのに十分な語彙数を習得しようとする場合、乳幼児期からインプットやアウトプットを行うのが良いでしょう。

バイリンガルの子どもの中でも、言語の発達には個人差がありますが、バイリンガルが母国語の習得に悪影響を与えることはありません。
幼児期だけで判断することなく、長いスパンで二か国語を習得できる環境をあたえてあげましょう。

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