子どもの体験格差って? 体験の重要性と成長への影響
昨今、子どもの体験格差が社会問題として取り上げられています。
体験格差の原因というと、経済的な要因を連想される方も多いかと思いますが、実はそれだけではないようです。
そこで今回は、子どもの体験格差に関して、体験格差が起こる原因と体験が子どもの成長にどのように影響するのかについて解説したいと思います。
体験格差とは?
子どもの体験格差とは、子どもが体験する機会の不平等を指します。具体的な定義は設けられていませんが、一般的には子どもが体験できる学びや習い事、遊び、旅行といったさまざまな有益な体験機会における格差を指しています。
文部科学省では、子どもは体験活動を通して、自ら積極的に学ぶ力や考える力といった生きる上で必要な力や、豊かな人間性を築くことができるとしています。ここで言う体験活動とは、子どもたちが自らの身体を使って実際に関わる「直接体験」のほか、インターネットやメディア等を介して感覚的に学びとる「間接体験」、シミュレーションや模型等を通じて学ぶ「擬似体験」が含まれます。
子どもの体験格差が起こる原因
・居住地域環境によるもの
自分で遠くまで足を運ぶことができない子どもにとって、居住地域の環境は体験格差を生む大きな原因となっています。
例えば、都心に住む子どもは博物館や美術館などの施設で学ぶ機会を得やすいほか、習い事の種類や数も多く、比較的それらを身近に感じることができます。
一方で、地方に住む子どもは海水浴やアウトドアアクティビティなどを身近に感じ体験しやすいでしょう。
・経済的な理由によるもの
体験格差を生む大きな理由として挙げられるのは、やはり経済的格差です。
都会に住んでいても経済的余裕があれば、国内・国外を問わず様々な地域へ赴き、体験をすることができます。また、習い事や学習なども金銭的な制限を受けることなく体験することができるでしょう。
しかし、裕福な家庭の子どもが全員体験も豊かであるかと言えば、そうでもないようです。
・親の意識によるもの
子どもの体験格差は、親の意識や認識によって生まれている部分も大きいといいます。親自身が子ども時代に体験が少なかった場合、体験の必要性を感じないため自分の子どもにも機会を積極的に与えない親御さんも多いようです。(体験格差の連鎖)
体験による成長への影響
子どもは、さまざまな体験を通して物事への理解を深め適応していくなかで、非認知能力を身に付けていくことができます。
非認知能力は、学習や労働への意欲といったポジティブな成長や忍耐力を伸ばすため、幼い頃の体験が将来の進学や就職をも左右すると考えられています。
子どもにとっての体験とは、お金をかけて行うものばかりではありません。
居住する地域のイベントや近所の公園、家庭内での家事など身近なところで出来ることから取り組むこともできます。
また、親御さんがお子さんと体験を共にできる時間がない場合は、アクティビティプログラムが充実している幼児教室を活用されてみるのもよいかもしれません。
同年代のお子さんと一緒に、楽しく安全に体験を増やしてあげることもできるでしょう。